前から気になっていたから入ってみた。バンコクのスクムヴィットは新宿のような繁華街。日々、建築の更新が進んでいて、半年ごとに訪れる度に景色が少しづつ変わっていく。視覚だけでない、嗅覚のうえでも、不快なにおいが消えていっている。それでも、新旧バンコクの景色がまだらのように残っていて面白い。
ボクはいつもスクムヴィットのソイ(通り)11に滞在しているのだけど、アソークの駅への途中、たぶんSoi15あたりに昔ながらの小汚い食堂があって、何となく気になっていた。店名は分からない。通りから間口だけが見えて、建物の看板は見えない。通りの反対側からみたらタイ語だったし。お昼に小腹が空いたので、エィって、はいってみた。
客は現地人と外人が半々くらい。通りから眺めているより、案外清潔で普通の食堂。奥の調理場も少し見えている。
日本人はあまり来ないみたいで、メニューはタイ語と英語。写真付きなのであまり困らなかったけど。味はまあまあ。驚いたのは値段。そんなに量が多くない鶏焼きソバが120バーツ(350円くらい)。50バーツくらいなら、ボクのなかで何かが「自己完結」し満足したのだけど、外人向けカジュアルレストランと変わらない。何だか拍子抜けした食事だった。