K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Lambert, Hendricks & Ross: High Flying

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Lambert, Hendricks & Ross: High Flying (1961, Columbia)
Gildo Mahoneys(p), Ike Isaacs(b), Jimmy Wormworth(ds)
Annie Ross, Dave Lambert, Jon Hendricks(vo)
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ボクはこのコーラスグループが案外好きで、と云おうか、ヴォーカリーズが好きなので何枚か持っている。そして、年に何回かアルバムをターンテーブルにのせる。決して感動とか、気持ちに染みたりしないのだけど、欲しい「気持ち良さの量」に対して、いつも少しだけ多めに返してくれる、そんな感じのイイ付き合いを続けている。

あんまりジャズファンでも聴いているヒトはいないような気がするのだけど、ボクがアルバムをターンテーブルにのせる以外に、思わぬ出合をすることがある。淡い縁があるのだ。彼らとは。

金澤の柿木畠にある「広坂ハイボール」にはタマに行くのだけど、あそこでLPレコードをかけてくれるのだ。いつだったか、棚にLHRのアルバム(デビューアルバムじゃないかな、ボクが持っていない一枚)があって、かけてもらった。思わぬ処、ですよね。降雪勝ちだった昨冬のことで、雪景色の柿木畠とペアで覚えているのだ。

いつだったか、ぼんやりBS-TVをみていた。ビリーホリディの追憶。そのなかで彼女の最期をみた友人の一人としてアニーロスが50年代のハーレムを語っていたのには驚いた。綺麗なお婆さんになっていたのだけど。英国から渡ってきた若い白人歌手とビリーホリディと繋がりがあるとは知らなかった。

そしてつい最近。実はボクが一番好きな呑む処は自宅。好きなLP/CDをかけて呑むコト。しかし独り呑みが性にあわないので、ジャズ会だとかそのほか何とかカコつけて、友人を呼んで呑む。そんななかで、思わぬ友人からLHRの名前が出て、飛び上がった!そんな訳で久々に彼らのHigh Flyingを聴いたのだけど、こんな感じで年に一回くらい意識に浮上してくるのがLHRなのだ、ボクにとって。

 

  [追記2019-7-25]
その後、もともと持っていた日本盤のレコードだけじゃなくて、コロンビア・オリジナル(いわゆる6 eye)のステレオ盤、モノラル盤まで入手してしまった。というのは、ヒット盤なのでオリジナルでも安レコードの部類。大会社コロンビアの録音なので、音質も良いし、音圧も高い。お得なレコードだと思う。