K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

チョコレイト色の秋桜と暮らすこの頃


先日,齢を重ねた。もう随分な回数,そのようなことがあったから、自分の意識の中では流れる時間のなかでの小さな印のようなものだった。だから思いのほか、ほんとうに思いのほか、いろいろな方に祝意を頂いて正直驚いてしまった。勿論のこと,嬉しい見当違いなのだけど。

ジャズを一緒に聴く友人達からは花を贈っていただいた。記憶のある限り、花を貰ったのははじめてじゃないかな。とてもドキドキしてしまった。チョコレイト色の秋桜コスモス)。とても野趣に溢れている。爾来、冷たい隙間風が流れる独り住まいのなかに華が咲いている。

いつだったか読んだ本では、原日本語の言語感覚のなかでは、植物と動物の区別はなく、共通の言葉で部位を表していたそうだ。葉と歯,眼と芽,そして花と鼻...だからボクは、チョコレイト色の秋桜とボクの鼻を突き合わせて朝の食卓を囲んでいる。暖かな感じ、そんなこの頃。