K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Lee Konitz, Red Mitchell: I Concentrate On You - A Tribute To Cole Porter (1974) レッド・ミッチェルの存在感(コニッツ追悼)

Lee Konitz, Red Mitchell: I Concentrate On You - A Tribute To Cole Porter (1974, SteepleChase)
A1. Just One Of Those Things(Cole Porter) 5:06
A2. Easy To Love (Cole Porter) 3:11
A3. It's Allright With Me(Cole Porter) 2:58
A4. Everytime We Say Goodbye 2:47
A5. You'd Be So Nice To Come Home To(Cole Porter) 3:44
A6. Love For Sale(Cole Porter) 5:14
B1. In The Still Of The Night(Cole Porter) 2:09
B2. Night And Day(Cole Porter) 3:54
B3. I Love You (Cole Porter) 3:35
B4. I Love Paris(Cole Porter) 3:20
B5. I Concentrate On You(Cole Porter) 9:14
Lee Konitz(as), Red Mitchell(b,p)
Producer: Nils Winther
Recorded at "Rosenberg Studie", Copenhagen July 30, 1974

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結局のところ、40年くらい前に聴いたコニッツが、ガイドブックに従って聴いた1960年代までのコニッツで、それは知識としてのコニッツ。ペトルチアーニとのデュオで、あの音色に惹かれる瞬間を体験し、聴きはじめたような感じだ。それも随分と遅れて、1995年頃じゃなかったか。遅いListenerだ。

このアルバムももう少し後にCDで入手。改めて聴いて思うのは、やはり変わらない。どんな曲もコニッツに呑み込まれて、コニッツの語り口のなかで融解しているようだ。共演者は皆伴奏。

それでも、さすがレッド・ミッチェルで存在感が拮抗している。共演ではなく、競演の様相。前に前に出ようとする感じが、様々なベースの音色を繰り出す感じになっていて、よくスィングする感じ。途中でスラム・ステュアートの真似までやるんだから、最高。本当にコール・ポーター集として、楽しい。コニッツは横目で見ながらマイペース。それもまた良い。

当時入手したCDは増量して14曲。レコードは11曲。レコードでちょうどかな。Steeple Chaseって、なんか中途半端な米盤のイメージで(録音も内容も)、実はそんなには好みではなかったのだけど、米盤との僅かな差異が心地よさでもあるかな、と思い直した。

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