K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

James Blood Ulmer: Black Rock

James Blood Ulmer: Black Rock (1982, CBS)
A1. Open House 5:20
A2. Black Rock 3:23
A3. Moon Beam 5:10
A4. Family Affair 7:25
B1. More Blood 4:44
B2. Love Have Two Faces 5:25
B3. Overnight 3:27
B4. Fun House 4:52
B5 We Bop 2:58
James Blood Ulme(g,vo), Ronald Drayton(g), Amin Ali(b), Grant Calvin Weston, Cornell Rochester (ds), Irene Datcher, Damu Mustafa Abdul Musawwir (vo), Sam Sanders(ts,as)
Engineer: Bill Scheniman
Producer: James Blood Ulmer

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[2019-9-1記] 確かに強烈なインパクトではあったが

例のミュージックマガジンでのウルマーの高評価には驚いた。そこがさすがミュージックマガジンと云うべきか。オーネット門下ではあるが、本人の強烈なインパクト以上の影響を後には残していない、ように思うので。ボクのなかでは、Rough TradeのAre you....、コロンビアでのFree Lancingとコレ、その3枚が全てかな、と思っている。確かに強烈なインパクトではあったが。one and onlyは彼のためにあるコトバじゃないかな。

 これはウルマーのコロンビア2作目。Black Rockというタイトルだけあって、ジャズからの遠心力が彼のアルバムのなかで最も強いのではないか。アミン・アリとカルヴィン・ウェストンのコンビが叩き出すビートは、あんまり変態臭はないが、とにかく強力で気持ち良い。ジャマラディーン・タクマとシャノン・ジャクソンのコンビよりは好きかな。

だからAH盤やRough Trade盤での、オーネット的な匂い、が消えて、割と強いビートを楽しむような盤になっている。とは云いつつも、ジャズ的な器楽曲の面白さ、もなかなかなんだけど。 

当時、コロンビア1作目から更にポップな仕上がりになった本作を聴いて、何処に行くのか楽しみだったのだけど、どうも、この時期までの数作で決めた縄張りのなかで今でも頑張っているように見える。伝統芸能化した「パンク・ジャズ」という訳だけど、まあこの人はそれでもいいかな、と思わせる良さが好きなんだな。

でもアダムスやマレイとの「ジャズ」のアルバムよりは、このアルバムのほうが好きだな。


James Blood Ulmer – Black Rock (Columba, 1982) Full Album [Jazz/Funk/Punk] 

ブラック・ロック

ブラック・ロック

  • アーティスト: ジェームス・ブラッド・ウルマー,アミン・アリ,ロナルド・ドレイトン,サム・サンダース
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
  • 発売日: 1998/02/21
  • メディア: CD
  • クリック: 20回
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