K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Joseph Jarman: Poem Song

f:id:dailymusiclog:20190708183928p:plain

Joseph Jarman: Poem Song (King, 1990)
1. Poem Song, Part I (Jarman) 10:12
2. Poem Song, Part II(Jarman) 10:34
Joseph Jarman (soprano sax), Kazue Sawai (koto), Hiroshi Yoshino (bass)
3. Blues For Zazen(Jarman) 11:45
oseph Jarman (bass clarinet, singing and bells), Hiroshi Yoshino (bass), Tetsu Saitoh (bass), Hideaki Kuribayashi (17-string koto), Hiroshi Itaya (trombone)
4. Morning Song(Jarman) 6:29
Joseph Jarman (flute), Hiroshi Yoshino (bass), Tetsu Saitoh (bass), Kazue Sawai (koto), Hideaki Kuribayashi (17-string koto)
5. Final Song(Jarman) 7:34
Joseph Jarman (conch shell, flute and bells), Kazue Sawai (koto), Hiroshi Yoshino (bass)
6. Jimbo(Jarman) 6:29
Joseph Jarman (alto flute)
7. Spiritual(Coltrane) 7:32
Joseph Jarman (bass flute), Hiroshi Yoshino (bass)
8. Two Step For Yumi(Jarman) 3:01
Joseph Jarman (soprano sax), Hiroshi Yoshino (bass)
Producer: 望月由美
Recorded by Kimio Oikawa at Tokyo FM Recording Studio on June 28 and 29, 1990

--------------------------------------------------------------------------------------

[2019-9-1記] 追悼

浅学なので、このアルバムが望月由美氏のレーベルからの出版であり、またプロデュース作品であるとは知らなかった。

同時期再発の渋谷毅作品含め、全てが印象的であり、素晴らしい。1980年頃のSJ誌を読んでいると、その名前を多々見かけるのだけど、そのご業績は本日知った。ご冥福をお祈り申し上げます。

 

[2019-05-26記]

昨年だったかな、渋谷毅のアルバムなどと再発されたアルバム。これが、実に、実に、と何回も繰り返したくなる程良い。

どうも和楽器(ここでは琴)を使ったジャズって際物イメージがあったのだけど、尺八の銀界と同じく、そのような偏見を寄せ付けない素晴らしい内容。ジャーマンの曲が西でも東でもない、あるいは西でも東でもあるような不思議な雰囲気を湛える。その曲と琴の相性がとてもよく、素晴らしい美しさ。そこに加わるベース(時には2台:吉野弘志、斎藤徹)が弦の音の厚みを与えていて、その重厚さが快感。

結果として「日本のジャズ」の空気のなかで吹くジャーマンという美味しい構図になっている。

富樫雅彦のスピリチュアル・ネイチャーをもっと純化したような感じ。聴いていて気持ち良し。妙な精神性の主張もないし、なんか気持ちがすっと解放されるような、そんなたおやかなアルバム。

1990年のアルバムなので、1980年代に素晴らしい録音のアルバムを出したキングレコードのパドルホイール・レ−ベル時代を思い出させる音場。これも実に良い。眼前に個々の奏者が浮かび上がっている。

ポエム・ソング

ポエム・ソング