K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Reggie Lucas: Survival Themes (1975) これぞ裏マイルス決定盤と思ったが

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マイルスのアガルタ・パンゲアのファンクが好きで、もう少し聴きたいという「アガルタ・パンゲア欠乏症」向けの(ボクのことなんだけど)、裏マイルス盤をゆっくり探している。ピート・コージーの流れからのシカゴの音なんかは、直球で近いように感じている。ファンクというより、音のdarknessが。

菊地雅章のSusto, one way travellerも、ある意味ではあの時代のマイルスを継承しているが、裏マイルス感はないなあ。

先日聴いて驚いたのは、菊地プロデュースの大野俊三。レジー・ルーカスと菊地が裏マイルス的な味を出していて、面白い。

ということで、もう少しレジー・ルーカスと思い、入手したのが本アルバム。何とアガルタ・パンゲアのリズム・セクションの3人、レジー・ルーカス、マイケル・ヘンダーソン、エムトゥーメが参加。しかもアガルタ・パンゲア・バンドの活動期の最後、1975年の夏に収録されている。期待は高まる。

しかしこのアルバム、裏マイルス的なファンクが聴くことができるかと云うと、そうではない。後年のレジー・ルーカスとエムトゥーメがヒットを飛ばしたようなソフト&メロウ(古い!)なソウルの習作のような内容。少し肩すかし、だった。

その代わり、B面はdarkな感じで、ルーカスのギターが全面に出ているという意味で裏マイルス感はないのだけど、これが悪くないのである。

ピート・コージーのような激しいソロを取る部分もあり、刻むだけのルーカスじゃない、としっかり分からせるのだ。

サヴァイヴァル・シームズ

サヴァイヴァル・シームズ

 

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Reggie Lucas: Survival Themes (1975, East Wind==> Inner city)
A1. Slewfoot 3:04
A2. Tender Years 4:26
A3. The Barefoot Song 9:42
B. Survival Themes
Ba. Season Of The Monsoon 6:05
Bb. Faces Of Fortune 3:48
Bc. Tabarca 4:56
Bd. Electric Reflection 8:08
Reggie Lucas(g), Hubert Eaves(p), Anthony Jackson, Michael Henderson(b), Howard King(ds), James Mtume(perc), John Stubblefield(ts), Clifford Adams(tb), Joe Gardnen(tp)
Design: Eiko Ishioka, Motoko Naruse
Executive-Producer : Toshinari Koinuma
Producer: Reggie Lucas
Recorded July 29, 1975

何故か米盤を入手

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