菊地雅章レコード蒐集の一環。最近、入手。
レコードを入手して、再び聴く。印象は特に変わるわけでもない。B面の菊地雅章のオルガンが、アガルタ・パンゲアのマイルスに実に似ている、改めて思った。全体的に、マイルスに聴かせるデモ・トラック集のような音。それにしても、そこにロイ・ヘインズだから、凄い。
ジャケットがCDと違う。当時、こんな感じのジャケットが、ちらほらあったように思う。ミルトンとか、CTIとか。絶えて久しい1970年代のセンスかなあ。ヴィーナスのエロジャケよりは嫌いじゃないが。
[2016-10-01記事] あの頃のファンク(裏マイルスというか)
菊地雅章蒐集で入手したCD。さすがにLPには固執しなかった。3曲目にのみ菊地が入っている。
事前に他のcreditを確認しなかったが、凄い。マイルスのアガルタ・パンゲアの年んのアルバムで、レジー・ルーカスやセドリック・ローソンが入っている。内容は、あの頃のファンクそのもの、裏マイルスというか、そんな内容。聴き応えがあるグルーヴである。マイルスのように奇っ怪なほどimproviseしないが、ただのファンクほどは間抜けじゃない。程よくハイ・ブロウな仕上がりになっている素敵盤なのである。
肝心の大野俊三だけど、さすがにマイルスのような個性は感じないけど、真っ直ぐな感じで、よく抜ける音のトランペットで気持ち良い。強いエフェクターは入っていないので、当時のマイルスよりは聴きやすい、人が多いと思う。
菊地との曲はデュオ(かな?)。静謐な感じのデュオ。ややアルバム全体の曲調から離れている。まあ、これはこれとして、って感じ。
それにしてもドラムはロイ・ヘインズ。パーカーとの演った彼は70年代はファンクも叩く。その柔軟性にも驚いた。凄いなあ。そんなメンバーを集めた、当時の日本のレコード会社(日本ビクター)は凄かったのだと実感。
- アーティスト: 大野俊三,セドリック・ローソン,レジー・ルーカス,ドン・ペイト,ロイ・ヘインズ,菊地雅章
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2015/02/04
- メディア: CD
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大野俊三: Something's Coming (1975, East Wind)
1. Something's Comming (S. Ohno) 14:12
2. You Dig That? (S. Ohno) 4:41
3. I Remember That It Happened (S. Ohno) 6:03
4. But It's Not So (S. Ohno) 11:06
Shunzoh Ohno(tp), Cedric Lawson(key, org), Reggie Lucas(g), Don Pate(b), Roy Haynes(ds), Masabumi Kikuchi(org on 3)
Record/mix: Kurt Munkacsi
Producer: Toshinari Koinuma