K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

大野俊三: Something's Coming (1975) 何というか、このジャケット

f:id:kanazawajazzdays:20180305075122j:plain

菊地雅章レコード蒐集の一環。最近、入手。

レコードを入手して、再び聴く。印象は特に変わるわけでもない。B面の菊地雅章のオルガンが、アガルタ・パンゲアのマイルスに実に似ている、改めて思った。全体的に、マイルスに聴かせるデモ・トラック集のような音。それにしても、そこにロイ・ヘインズだから、凄い。

ジャケットがCDと違う。当時、こんな感じのジャケットが、ちらほらあったように思う。ミルトンとか、CTIとか。絶えて久しい1970年代のセンスかなあ。ヴィーナスのエロジャケよりは嫌いじゃないが。

[2016-10-01記事] あの頃のファンク(裏マイルスというか)

f:id:kanazawajazzdays:20161001184917j:plain

 菊地雅章蒐集で入手したCD。さすがにLPには固執しなかった。3曲目にのみ菊地が入っている。

 事前に他のcreditを確認しなかったが、凄い。マイルスのアガルタ・パンゲアの年んのアルバムで、レジー・ルーカスやセドリック・ローソンが入っている。内容は、あの頃のファンクそのもの、裏マイルスというか、そんな内容。聴き応えがあるグルーヴである。マイルスのように奇っ怪なほどimproviseしないが、ただのファンクほどは間抜けじゃない。程よくハイ・ブロウな仕上がりになっている素敵盤なのである。

 肝心の大野俊三だけど、さすがにマイルスのような個性は感じないけど、真っ直ぐな感じで、よく抜ける音のトランペットで気持ち良い。強いエフェクターは入っていないので、当時のマイルスよりは聴きやすい、人が多いと思う。

 菊地との曲はデュオ(かな?)。静謐な感じのデュオ。ややアルバム全体の曲調から離れている。まあ、これはこれとして、って感じ。

 それにしてもドラムはロイ・ヘインズ。パーカーとの演った彼は70年代はファンクも叩く。その柔軟性にも驚いた。凄いなあ。そんなメンバーを集めた、当時の日本のレコード会社(日本ビクター)は凄かったのだと実感。

 

 

 

サムシングズ・カミング

サムシングズ・カミング

 

---------------------------------------------------

大野俊三: Something's Coming (1975, East Wind)
1. Something's Comming (S. Ohno) 14:12
2. You Dig That? (S. Ohno) 4:41
3. I Remember That It Happened (S. Ohno) 6:03
4. But It's Not So (S. Ohno) 11:06
Shunzoh Ohno(tp), Cedric Lawson(key, org), Reggie Lucas(g), Don Pate(b), Roy Haynes(ds), Masabumi Kikuchi(org on 3)
Record/mix: Kurt Munkacsi
Producer: Toshinari Koinuma

f:id:kanazawajazzdays:20180305075122j:plain

f:id:kanazawajazzdays:20180305075127j:plain

f:id:kanazawajazzdays:20180305075133j:plain