2011-01-01から1年間の記事一覧
ホテルの前の通り、南町通りを歩いていたら、すっと引きを感じる店があって入った。こんな感じで居心地の良さそうな店が見つかったのは久々のこと。
例外的にドルフィーのアルトはとても好きなのだけど、よく考えるとアルトの限界を心得ていて、折々にフルートとかバス・クラリネットを吹いて、あの底抜けな金管の音をカヴァーしていたのではないか。ドルフィーはアルト吹きとなっているので、このブログで…
この間,金沢某店に客として登場したトランペット奏者「五十嵐一生」氏の旧作Tokyo moon。ボクが大好きなFender Rhodesのオトがこんなに綺麗に録れているアルバムがあるなんて、とトランペットそっちのけでエレピを誉めてしまった
このアルバムはとても美しい。ジャズともクラシックとも言い難い、Contemporary musicとしか表現できない音楽が投げ出されている。
結論からいうと、やはりホーン・ブラスの編曲が臭くて堪らなかった。いいアレンジャー入れた方がいいんじゃないかな。昔聴いた上田力の編曲のほうが随分良かったと思った。しかもPAのバランスが悪く、ホーン・ブラスが吹き出すとピアノが聞こえない。なんか…
そんな週末なので、少し暖かい音が欲しくなって聴いているのはブラジルのNando Lauria。確か関内のディスク・ユニオンのポップを見て買ったアルバム。ブラジルの音にフュージョンのテイストが入っていて、なかなかよろしい。ト ニーニョやミルトンほど強い個…
Fred Hersch & Norma Winstone: Songs & Lullabies (2003, Sunnyside) 1. Longing 2. Stars 3. A Wish 4. Lost In Another Time 5. Songs And Lullabies 6. Spirits 7. The Eight Deadly Sin 8. Bird In The Rain 9. To Music 10. Song Of Life 11. Invitati…
時間の流れを振り返ったときのノスタルジイ、のような彼の音には胸を衝くものがある。
このアルバムは1978年のSweet Basil(NYのVillage Vanguardの近所だった)でのライヴ。2人のデュオ。一時、ジョン・シュナイダーのレーベルArtist Houseが気になって集めたもの。
仕事場に低い音で流すと、なんとも不思議空間になって、少し楽しい気分になったりするのだ。こんなフェイクなジャズも実は好きだ。
実にいろいろなことがあった。
写真は北からのお客様の一人・工藤和彦さんのうつわ(金沢:花のアトリエこすもす 10/14-26)
このDedication and inspirationはジム・ホールが多重録音でこさえたアルバム。
武満徹のオトはノヴェンバー・ステップを聴いて興味をなくしていたのだけど、最近紹介いただいたピアノ曲が案外良くかった。
いろいろなスタイルを変遷したマイルスだけど、ボクが案外好きなアルバムは死後発売されたEasy Mo Beeプロデュースの Doo Bop。
古い映画を観るような甘い音楽がわざとらしく並べられている。フェイクなムード音楽。
先日聴いたアシュケナージ親子のピアノ・デュオは良かった。とても良かった。アシュケナージは普段聴かないけど、生で聴いてきた。普段聴かない、といのは嫌いということではなく。聴いても、どうも印象が薄いので意識から外れるような感じ。今日も聴いてみ…
Improvised musicという分野がある。脱構築と称して,音楽を解体し尽くした廃墟の音楽じゃないのか。
昨日がマイルスの命日だったのか。知らなかった。気にもしていなかったのだけど。知らずに連日マイルスのことを書いている因縁に驚いてしまった。
1973年のマイルスのライヴについては、白眉はデイヴ・リーブマンのサックス。マイルスとの闘争的な演奏は素晴らしい。その分、リズムの印象は薄い。 1975年のライヴの方が、聴き手に陶酔感を与えるようなリラックスの瞬間があり、リズム・セクションの完成度…
小曽根真を意識してはじめて聴いたのが実に最近。5年位前に大阪ブルーノートでマイク・スターン・バンドのゲストでオルガンを弾いているのを聴いて、達者だなあと思った。ピアノは昨秋の金澤。このアルバムのテーマ、Road to Chopinのとき。
その頃のNHKのライヴ番組セッション505(だったか)で、この加古隆のグループTOK(Takashi Kako, Kent Carter, Oliver Johnson)が出演し、面白かったので、この「パラドックス」を手にしたのだ。
8月の終わりに京都を歩いていて久々に大きな書店にふらっと入った。文芸新刊の棚で眼に入った本。巻頭「革命のためのサウンドトラック」。私は小説をあ まり(ほとんど)読まないので、知らなかった「清水アリカ」だけど、乾いた断片的な文章が作る暴力的な…
颱風がやってきた朝
このアルバムでしっかり鷲掴みにされたのだけど、多分、濃い陰翳が音の隅々まで流れていて、それでいて透明感は前作よりも増している。Are You Going With Me?の単調な(と聴こえなくもない)フレーズの繰り返しのうえに流れる音が、キモチを遠くへそっと連…
ここ数日は、忙しくしている。書き物の仕事があって、連休もあったものじゃない。だから、今日聴いている音楽をちょっとだけ紹介。
このアルバムはイスタンブールで買ってきたもの。トルコといえば、唯一人知っている音楽家はサイだから。といっても、昨年、金沢公演を聴くまで知らなかったので、なんとも底の浅い話なのだけど。
札幌から金澤にかえってほっとする間もなく、再び仕事で巡業のような旅に出た。 名古屋の空はまだ夏の色だった。味気ない街路樹がある通りを歩いていたら、蝉の鳴き声が気になった。それでも、風は既に秋の色を帯びていた。 そして今夜は大阪。仕事を終えて…
仕事で国内を移動している。金澤を出て東京で明け方の満月をみたあとに早朝のフライトで千歳に降り立った。北大に用事があったから。札幌の街を歩いていると、寒くも暑くもない丁度良い秋の陽気。大気には湿り気がなくて、それだけでここが日本であることを…
Muse時代のアルバムには驚いてしまう。70年代のジャズのフォーマットを使いながら、もうジャズとしか云いようのない音が敷き詰められる。音が息苦し いほどに弾かれ、奔流となり向かってくる。リラックスした空気を一瞬感じさせても、それは形だけのテーマを…