K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

ソウル・江南のあたり:黄色い光のなかへ


 小松から羽田へ。そしてお昼のフライトと金浦空港へと向かった。仕事で4日間ソウルに滞在する。数年前に知人が居る太田へ行って以来だから、2回目で久しぶりの韓国。彼の地の反日報道を聴くにつれ(あるいは朴大統領の積極的な反日言説)、割と「穏健な(だと思う)」ボクも彼の地へ出かけることが嫌だな、と思うようになっていたのだけど、仕事。

 午後2時頃に降り立った。機外から射し込む光は黄色い感じ。その黄色い光のなかへ降り立った。軽度の大気汚染じゃないかな、と思うのだけどどうだろうか。

 行き先は江南。大きな展示会場がある新市街。歩いて痛感したのは、街割の大きさ。日本よりも、あるいは台湾や東南アジアよりも、街の区画が大きい。だから地図から受ける街の大きさの印象と、実際の距離が随分違う。

 少し迷いながら宿に着いたのだけど、安堵感とともに、疲労感が強かった。街の表記がハングル主体でよく分からない。知らない街なので、神経が少し減った。

 ホテルの周辺を歩くと、未だ露店も所々残り、アジアに来たという気分を少しだけ盛り上げる。匂いもそう。不思議なことに、にんにくや唐辛子の発酵臭は全く感じなくて、バンコクなんかと同じ、露店の油の沸き立つ匂いが漂っていた。

 金沢から西の方に在るとは云え、あっと云う間に日没。とても紅い夕照を浴びながら、大陸の片隅に来たなあ、と思った。かつて、釜山からパリまで鉄路が繋がっていた時代のこと、を思い浮かべた。