K’s Jazz Days
街をぶらついた後、戻ったホテルの窓から見えるサイゴンの夕暮れ。 沸き立つ水蒸気のような雲に残照が投影されていた。そのグラデーションを楽しめたのは、ほんの10分くらいだった。 熱帯の夕暮れ、をはじめて見たような気がした。
何度も起き、何度も寝て、遅い朝食に向かった。空調の効いた室内でなく、外で風に吹かれながら乾期の印度支那を楽しむ。
ボクから上の世代はホーチミンといえば、北ベトナムの指導者。ホーチミン市を思うことはない。やはり、サイゴンである。ヴェトナム戦争の遠い記憶の中にある。遠い、というのは、時間であり、そして日本からの距離。米国と戦う悲惨さ、を知っていた日本人が…
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