K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

(ECM1150) Keith Jarrett: Eyes Of The Heart (1976) 京都三条・十字屋の店頭に並んだ

(ECM1150) Keith Jarrett: Eyes Of The Heart (1976, ECM Records)
A. Eyes Of The Heart (Part One)(Keith Jarrett) 17:11
B. Eyes Of The Heart (Part Two)(Keith Jarrett)  15:43
C. Encore (a-b-c)(Keith Jarrett)  18:03
Keith Jarrett (p, ss, osi ds, tambourine), Dewey Redman(ts, tambourine, maracas), Charlie Haden(b).  Paul Motian(ds, perc)
Design: Barbara Wojirsch
Engineer: Martin Wieland
Engineered at Tonstudio Bauer
Producer: Manfred Eicher
Concert recording, May 1976, Theater am Kornmarkt, Bregenz (Austria)

https://ecmrecords.com/product/eyes-of-the-heart-keith-jarrett/
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1979年の初夏、京都三条・十字屋の店頭に並んだ本盤(勿論、西独盤)の美しさは脳裏に焼き付いている。広い店内の右側のエリアが輸入盤コーナーで、確か板張りの壁面のシックな店だったように思う。その壁面いっぱいに、このジャケットが並んでいたのだ。黒枠のなかから見上げる狭い蒼天。

早速、これを手にした訳だ。はじめて手にした西独盤じゃなかったかな。写真製版のジャケットはつるっとしていて、鮮やかな色彩感だった。開封して、D面がない1.5枚組になっているのには驚いたが。

改めて、このアルバムを聴いていると、当時の光景が蘇る。ジャレットのいわゆるAmerican quartet。数少ないECMからのリリース。見事に、(1980年頃の残響過多でない)ECMの音にイコライズされていて、美しい。ここではレッドマンの土着的なテナーも、透明感を放っていて驚かされる。その後、1980年代のFree Jazzへの傾斜(デジョネットのspecial edition、AEOCの連作、サム・リヴァース、果てはジョージ・アダムス)の出発点はこのあたりではなかろうか。

キース・ジャレットのピアノが煌きを放っているのは当然として、欧州の乾いた空気の中で響く様子が伝わるベースやドラムの打音も鮮やかで、Impulse!での録音とはまた違った形で彼らの音の魅力を伝えてくれて嬉しい。