Keith Jarrett: El Juicio (The Judgement) (1971, Atlantic)
A1. Gypsy Moth 8:20
A2. Toll Road 5:43
A3. Pardon My Rags 2:42
A4. Pre-Judgement Atmosphere 2:32
B1. El Juicio 10:24
B2. Piece For Ornette (L. V.) 9:16
B3. Piece For Ornette (S. V.) 0:12
Keith Jarrett(p, ss, fl, perc), Dewey Redman(ts, perc), Charlie Haden(b, perc), Paul Motian(ds, perc)
Engineer [Recording & Re-Mix]: Lew Hahn
Producer: George Avakian
Released 1975
Recorded July 8, 9 , 15 & 16 1971
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最近、1970年代のキース・ジャレットが気になっている。ECM以前のアヴァキャン・プロデュースのVortex(Atlanticの傍系レーベル)やAtlantic録音を聴き直している。時期的には、このアルバムが所謂American quartetの最初期の録音なのだけど、発売は1975年。ソロ・コンサートが話題になったであろう時期。お蔵入りだった訳だ。
ボクは米盤で1979年に購入したが、カット盤で二束三文。内容的にも、ECMのような統一的な空気感がなくて、荒っぽい印象が残った。あまり聴いていない。
今、改めて聴き直すと、実に面白い。キース・ジャレットが熱く様々なスタイルでピアノを鳴らす。ビートがどう変わろうと、草の匂いがするような明澄な音は変わらない。
美音で強くグルーヴする様、が美味しいアルバムだ。また改めてオーネットの曲想をピアノで実現しようとした、その試みも面白い。レッドマンもそのために必要な音、だったのだろう。
悪く云うとアルバムに統一性がなくバラバラ。そんなカオスな中で、ピアノの音にすっと一本通っている、ことが面白いし、素晴らしい。
