K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

最近またECMを聴いているが

 最近またECMを聴いているが、少し思ったことをメモ。 

 やはり1970年代のアルバムを「今」聴いたときに感じる面白みや驚き、のようなものが目減りしている、という事実。安定した音を造っていて、それが水準を超えているのだけど、面白みや驚きが足りない。やはり、とか、なるほど、と予定調和のなか。

  先日のヴォルフガング・ムースピールを聴いて特にそう思ったなあ。出来のいい現代ジャズのレーベル、になっている。ジャンルを破壊したり、融解させるような往年のキレを感じない。

 そのなかで、先日聴いたアンドリュー・シリルのアルバムは、今の音が溢れた素晴らしいものだった。プロデューサーはアイヒャーに代わり、チュン。ECMのレーベルイメージを維持しながら、新しい領域に挑めるか。新たなECMの飛翔を期待したい、と思った。