K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Marvin Gaye: What's Going On (1971) あまりにベタのソウルの名盤なのだけど


 この1週間、ターン・テーブルの上に乗っかっていた。とにかく曲が良い、唄が良い、そして音が良い。針を置いてから、レーベルの外周をゴツゴツとトレースするまで、時間が飛んでしまう。あまりにベタのソウルの名盤なのだけど、やはり良い。針を置いたときから、良い音盤固有の感覚、異次元の空間に包まれるような、に襲われる。

 この曲を意識してはじめて聴いたのは、エラのサンタ・モニカ・シヴィックでのライヴ。1970年代前半なので、ヒットして、まだホットな時分だろう。ボクはジャズ専科だったので、あまり意識はしなかったのだけど。並べて聴くと、まったく違う雰囲気だね。エラの唄って、曲は素材で、あくまでジャズとして技巧を聴かせているような気がする。ボクの関心はモダン・ジャズ以降なので、曲を聴く感覚ってあまりないよね。あくまで素材って感じで。

 このLPレコード(何と重量盤)を手にしたのは、昨年末。お茶の水で入手した中古盤なのだけど、最近の重量盤。ジョニ・ミッチェルの重量盤もそうだけど、すこぶる音がいい。聴くたびに巻き込まれる感覚があって、上手くコトバにできない。最近のLPレコードのなかでの生活、のなかでも本当に中心に居座ったような一枚なのだ。

おまけで、エラ+カウント・ベイシーオーケストラ

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Marvin Gaye: What's Going On(1971,Tamla)
   A1. What's Going On
   A2. What's Happening Brother
   A3. Flyin' High (In the Friendly Sky)
   B1. Save the Children
   B2. God Is Love
   B3. Mercy Mercy Me (The Ecology)