K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Lee Konitz, Paul Bley: Out Of Nowhere (1997) 期待値が大きすぎたか。。。

Lee Konitz, Paul Bley: Out Of Nowhere (1997, SteepleChase)
1. I'll Remember April (Raye, DePaul) 6:03
2. Lover Man (Davis, Sherman, Ramirez) 11:03
3. Sweet And Lovely (Arnheim, Tobias, Lemare) 9:12
4. I Can't Get Started (Gershwin) 11:23
5. Out Of Nowhere (Heyman, Green) 7:41
6. Don't Blame Me (McHugh-Fields) 8:23
7. I Want To Be Happy (Caesar, Youmans) 6:30
Lee Konitz(as), Paul Bley(p), Jay Anderson(b), Billy Drummond(ds)
Recording: Josiah Gluck
Producer: Nils Winther
Recorded April 1997.
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少々翔びすぎたシンセサイザ・ショウの後、1970年代中頃SteepleChaseからのペデルセンのデュオは、深淵なるブレイの音の魅力を再発見させる盤ではなかったか。1960年代の一連のトリオでの活動で垣間見えるピアニズムを深化、そして純化させたように思われた。SteepleChaseからのベイカーとのデュオもそうだった。2枚とも愛聴盤。

SteepleChaseの印象はその2枚で決定づけられていて、ECM<Enja<SteepleChaseのようなジャズ度の位置付けであったが、Enjaとまあ同等かな、くらいだったと思う。

どうも1980年代後半以降に沢山制作されたSteepleChaseのブレイの盤は、中途半端にヴィーナス的ジャズの匂い(臭いか)がする駄盤が多いように思えて仕方がない。同時代のOWL盤の煌めき、はない。

さて、このアルバムもそう。コニッツとブレイのスタンダード大会だけど、なんだか。コニッツの脱力したようなふわっとした音、ブレイの煌めく甘い音がどう絡むか、という関心で聴いたが、あれまあ。ジェフリー・ブレイよりも凄いものが作れてもおかしくはないのだが、と思う。

なんか残念なSteepleChaseなんだけど、確認するとプロデューサーは変わっていない。なんだかなあ、なのだ。

決して悪い演奏ではないが、期待値が大きすぎたか。。。

Out of Nowhere

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