K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

非ジャズ音楽本いくつか(真保安一郎:初盤道、毛塚了一郎:音街レコード)

暫し本シリーズ。レコードコレクター本にはつい手が出る。

主にロック方面、それもmass-productionされたレコードの本。ジャズからすると、ファンも多く、故にレコードのプレス枚数が多い。そこでジャズと、コレクターが知らなければいけない事が随分違う印象。マトリクス番号は、比較的プレス状況が良好な初期のものを入手するため確認すべきであろうが、更にここではプレス工場まで言及される。つまりmass-production故に、幾つかのプレス工場があり、そのなかでも優良なプレス工場が良いのである。だから苦労は盤の発見そのものではなく、山のようにある流通盤から、所定のマトリクスのレコードを探し出すことが大変。結局、マイナな分野でもメジャーな分野でも、人間の能力に合わせた蒐集のハードルが設定されているので、レコードの海で泳ぐ大変さは、あまり変わらない、ようだ。そのことがよく分かる本。ボク的にはジョビンのアルバムの頁のみ、コレクタ的に気になった。RVGと非RVGの違いに関し。

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なんとなく、洒落た感じの絵なので、レコード関連本ということで購入。

音街レコード 全2冊セット

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やはり、このような絵柄やキャラクター設定の本にジャズは似合わないだろう。だから、もちろんジャズは出ていない。音楽そのものもあまり聴こえてこないような、そんな漫画。レコードという骨董品を媒体とした、奇譚を交えた童話集。

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やっぱりジャズ・レコードを廻る世界はこんなドロ感がよい:
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