K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Sam Rivers: Hues

Sam Rivers: Hues(1971-73, Impulse! )
A1. Amber 4:26
A2. Turquoise 4:01
A3. Rose 5:13
A4. Chartreuse 3:17
A5. Mauve 4:17
B1. Indigo 1:28
B2. Onyx 4:04
B3. Topaz 4:02
B4. Ivory Black 4:13
B5. Violet 5:48
Tracks A1 to A4 recorded in performance at The Jazz Workshop, Boston, February 13 and 14, 1971
Sam Rivers(ts,ss, fl, p), Cecil McBee(b), Norman Connors (ds)
Tracks A5, B1 recorded in performance at Oakland University, Rochester, Michigan, October 27, 1972
Sam Rivers(ts), Richard Davis(b), Warren Smith(ds)
Tracks B2, B3 recorded in performance at the Molde Jazz Festival, Molde, Norway, August 3, 1973
Sam Rivers(ss, fl), Arild Andersen(b), Barry Altschul (ds)
Tracks B4, B5 recorded in performance at Battell Chapel, Yale University, New Haven, Connecticut, November 10, 1973
Sam Rivers(ts, p), Cecil McBee(b), Barry Altschul (ds)

Producer: Ed Michel

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先週の買い物で、(多分、全部聴いていないけど)このアルバムが一番じゃないかなあ。リヴァースのサックス(いや音楽だね)に魅了された。純度が高いジャズだから。BNの4000番台的な音の延長線でありながら、しっかりと1970年代のパルス的ビートの上で音を踊らせている。美味しい。

その美味しさの過半以上はリヴァースの曲の味わい。リヴァースの曲のジャズ処理アフロ風が至って美味しい。だから楽器をいろいろ持ち替えても、その味わいは変わらず、ピアノですら美味しい。晩年まで、テナー、ソプラノ、フルート、ピアノをフル稼働であったが、その味わいは一環している。このアルバムでもメンバーの異なる4つのライヴ録音の組み合わせであるが、その不連続感は全くない。その主導性は凄い。

だからフリージャズかというと微妙な感じがあるが、この微妙感はドルフィーと同じ。ドルフィーとは異なるリヴァースのアヴァンギャルドな感触も楽しい。

共演もベースがマクビー、デイヴィス、ドラムがコナーズ、アルトシュルと、嬉しすぎる。変わったところでは欧州収録でアリルド・アンデルセン。

CD化されていないので、配信もされていないが、聴いて欲しい名盤じゃないかな。

追記:

サム・リヴァースというと、短期間加わったマイルス・グループでの演奏が有名。その唯一つの録音が東京でのライヴ。ボクのなかでは、実はその後のショーターよりも辛めの演奏で、好み。1980年頃、リヴァースのその後の活動は知らなくて(アルバムもロフトでの活躍も)、ECMからリーダ作が出て驚いた記憶が。そのアルバムは、ジョージ・ルイスのトロンボーンが苦手で、あまり聴いていない。聴き直さなきゃね。


Sam Rivers - Hues (Amber)