(JAPO60001) Mal Waldron: The Call (1971)
A. The Call(Mal Waldron) 18:53
B. Thoughts(Mal Waldron) 21:50
Mal Waldron(el-p), Jimmy Jackson(org), Eberhard Weber(b), Fred Braceful(ds)
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ECMの傍系レーベルJAPOを少し集め出している。ECMからの惰性。WATTなんかは傍系かというと、本来そうではないCarlaのレーベルなので、販売面での傍系という印象。JAPOはジャズの外縁(だった)ECMの更に外縁とか(ジャズロック色、フュージョン色、インプロ色が強いモノ)、アイヒャーがプロデュースに係わらないもの、かな。
ブランドのアフリカン・ピアノなんかはECMでもおかしくはないように思うが、やはりアイヒャー・プロデュースではないからだろう。ボク自身は加古隆のTOKで強く意識しはじめたのだけど。
このアルバム、JAPOの1枚目のマル・ウォルドオンはジャズロック調で、しかも少しディストーションが効いた電気ピアノ。それが存外に面白い。ヴェーバーのベースと巧く共鳴するような感じで、音としては面白いし、美味しい。
ただ長尺、A面、B面各1曲はどうも辛い。結局、だらっとソロを廻すような展開で緊張に欠けるように思う。そこが残念。
1970年代のはじめにはハンプトン・ホーズ、スティーヴ・キューン、ビル・エヴァンス他、電気ピアノを一時的に弾く奏者は多い。実はそれが好物だったりするので、今回もレコードの到着が待ち遠しかった。
それにしても、ECM初期でのマルの存在感は面白い。ECMの1枚目、JAPOの1枚目に加え、幻の日本盤(日本ビクター)のみのマル 盤、人気があったのだなあ。