Wolfgang Dauner: Dream Talk (1964, CBS=>L+R Records) – LR 41.004
A1. Dream Talk(Wolfgang Dauner) 7:12
A2. Bird Food (Ornette Coleman) 4:28
A3. A Long Night(Wolfgang Dauner) 5:30
A4. Dämmerung(Wolfgang Dauner) 5:38
B1. Zehn Notizen (Wolfgang Dauner) 5:40
B2. Soul Eyes(Mal Waldron) 3:58
B3. Free Fall(Wolfgang Dauner) 3:46
B4. Yesterdays (Kern, Harbach) 6:35
Wolfgang Dauner(p), Eberhard Weber(b), Fred Braceful(ds)
Producer: Horst Lippmann
Recorded September 14, 1964 at Studio Villa Berg, Stuttgart.
入手盤は比較的安価な1980年頃の西独盤
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先日、ヴォルフガング・ダウナーが亡くなった。1935年生まれなので、そんな年齢なのだろう。ほとんど聴かなかった人。どうもECMでの奇矯なジャケット、間違いなくECMで最低のジャケットの1つ 、の印象が強く、手が出ない人だったのだ。
それでも、近年、星野本を読んでから、少し気になってはいた。
エバーハルト・ヴェーバーとの1960年代の演奏が良いのだ。代表的なのは、これまた奇矯なジャケットのヨキ。
このヨキや、本アルバム、つまり1960年代中頃のダウナーの演奏はとても好み。粒立つ美しい響きのピアノが、エヴァンス的な演奏を行う。そしてアヴァンギャルドな味を微かに織り込んでいく、その香味がエヴァンスにはない陰翳を放つ。その魅力は、ECM的な音響空間の先駆けに違いない。
昨日もレコードを聴きだしたら、釘付け、になってしまった。