K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Joki Freund: Yogi Jazz

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Joki Freund: Yogi Jazz (1963)
A1. Caravan (Duke Ellington, Irving Mills, Juan Tizol) 9:09
A2. Aisha (McCoy Tyner) 3:46
A3. The Carribean Ringo (Joki Freund) 4:19
A4. Killer Joe ( Benny Golson) 5:29
B1. HL 20 (Joki Freund) 11:22
B2. Yogiana (Joki Freund) 10:54
Joki Freund(ts,ss), Emil Mangelsdorff(as, fl), Wolfgang Dauner(p), Eberhard Weber, Karl Theodor Geier(b), Peter Baumeister(ds)
Artwork [Graphic Work], Design [Album], Photography By – Günther Kieser
Engineer : Dieter Von Goetze
Producer : Horst Lippmann
Recorded at 20th Nov. 1963 at Walldorf Tonstudio Frankfurt.

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[2018-04-20] 逃げ水のように

これはCAFE INCUStweetで存在を思いだしたアルバム。

10年以上前にsawanoから再発の宣伝があって、その異様なジャケットだけが記憶に。少しだけsawanoのアルバムに手を出した時期があって、その頃の話。

ここ1週間の通勤で良く聴いたのだけど、欧州ジャズの面白さと、ある種の足りなさ、を象徴するようなアルバムかな、って思う。

とても良く出来ているし、聴いているとき、ちょっと違う感じの音が興味を引く。そして最後まであっという間。ヨキ・フロイントのテナーの音色もいいし、ヴォルフガング・ダウナーのピアノも光る。後年のようなフリー的な音は入っていないが。

確かに60年代初頭の米ジャズの流れのなかだけど、換骨奪胎というか、スタイルを頂いて彼ら自身の味を強くしている。そこに意外感があって独特の音空間を感じさせる。そんなことを思わせる編曲もうまい。一方、ジャズの熱気のようなものが薄くなっていて、何か足りない感覚もある。1970年代に入ると、フリージャズやジャズロック(からクロスオーヴァー)などの多様なオプションが加わるので、このあたりの足りなさ、がなくなっていくようにも思える。ECMを聴いていてもそうだ。

キューン兄弟を聴いても思ったが、1960年代の欧州ジャズは「ささやかなアクセント」として聴くと素晴らしい。そこに何かあると思って熱中すると、逃げ水のようにその印象は遠ざかっていく、というか。

YOGI JAZZ

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