先日、四谷の喫茶茶会記で聴いて、すぐ入手したレコード。店の雰囲気とややセピア色の音色が不思議に溶け込んで、実に良かった。帰宅後、すぐ入手。
同日のCAFE INCUSと月光茶房で1960年代のRolf Kuhnを聴いて痺れたりで、1960年代の欧州ジャズの魅力を知りはじめたところ。
今まで。1968年頃より前の欧州ジャズや日本のジャズは聴いてこなかった。フリージャズが消化され、「模倣臭」のない独自のジャズが各地で立ち上がる時期から後。
この1965年のアルバムでは、ハンペル、シュリッペンバッハ、ショーフら、その後の欧州フリー・ジャズ の大物達によるバップから旅立つ瞬間を捉えた物。
しかしロルフ・キューン、ヨアヒム・キューンらと同様、そんなスタイルはどうでも良いのだ。欧州の翳り、のような味わいがしっかり作編曲で織り込まれている、そしてキレの良く響きが美しい各楽器のソロ。当時のBlue Noteの4000番台とは異なる透明感、そのようなものが、その後のECMに結晶する予感が愉しいのだ。
- アーティスト: ギュンター・ハンペル,ビッシ・ニーベルガル,アレキサンダー・ジョン・シュリッペンバッハ,マンフレッド・ジョーフ,ピエール・コーボイス
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1999/01/13
- メディア: CD
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Gunter Hampel: Heartplants(1965, SABA)
A1. Heartplants (Alexander von Schlippenbach) 6:25
A2. No Arrows (Buschi Niebergall) 3:46
A3. Iron Perceptions (Alexander von Schlippenbach) 6:52
B1. Our Chant (Manfred Schoof) 9:20
B2. Without Me (Gunter Hampel) 7:50
Gunter Hampel(vib,fl), Manfred Schoof(tp), Alexander von Schlippenbach(p), Buschi Niebergall(b), Pierre Courbois(ds)
Producer: Joachim E. Berendt
Engineer – Rolf Donner
Recorded By [Recording Director] – H.G. Brunner-Schwer, W. Fruth
Recorded at Saba-Studio, Villingen, Germany on January 30, 1965.
入手したのは1979年の再発盤。