K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Gerd Dudek/The Quartet: Dedications (1983) 1970年代の日本のジャズと同じ匂いに驚いた

Primary

Gerd Dudek/The Quartet: Dedications (1983, Konnex Records)
A1. Noah II (Ali Haurand) 10:32
A2. The Furnace (Tony Oxley) 12:33
B1. Starting Point (Rob van den Broeck) 5:24
B2. November Light (Rob van den Broeck) 7:44
B3. Chant Nr. II (Tony Oxley) 2:09
B4. Witches (Gerd Dudek) 4:25
B5. Connections (Rob van den Broeck) 2:50
Gerd Dudek(ts,ss), Bob van den Broeck(p), Ali Haurand (b), Tony Oxley(ds)
Recorded by Max Bolleman
Producer: Manfred Schiek
Recorded December 23th, 1983 at Studio 44, Monster/Holland

https://www.discogs.com/release/2878613-The-Quartet-Dedications

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原田さんご推奨のGerd Dudekのアルバムを入手した。アンビエントのようなジャズの少し外側や、欧州ジャズについては、原田さんの情報を結構参考にさせて頂いている。好みにピタッと合う確率がすこぶる高い。ECMを高い密度で聴く経験への信頼、からすると全く妥当なことだよね:

Gerd Dudekは本田竹廣との共演盤しか知らなかった。全く印象に残っていない。そんな理由か、安価に入手できた。

聴くと実に愉しい\\si,好みに合う。これは1984年の録音なのだけど、1970年代の日本のアルバムと通底する、コルトレーン後を乗り越えた力強さが溢れている。植松孝夫、高橋知己、峰厚介、山口真文と名前が次々出てくるが、TBM、日本コロンビア、トリオなどの数々のアルバムが思い起こされる。米国の奏者達には新主流派後の迷走感を感じる(個別の奏者はともかく)。だから新主流派の後、当時の日本のジャズこそ、その後継たる匂いを感じている。多くのアルバムでの演奏は迷いのなさが、いいなあと思う。近年の英BBEでの再発も、まさにそんな匂いを感じさせるものが多い。

まさか、西独の奏者に同じ匂いを感じるとは、というのが今回の驚き。1970年代の日本のアルバム。この演奏は1980年代だけど。同時期の西独の奏者は、Enjaから出ていたBennie Wallaceくらいしか聴いていないな。彼も、この世界の音だ。当時の西独がちょっと気になってきた。

追記:

オクスレイが時折見せる変な打音がらしくて良い。ビル・エヴァンスとの共演からインカスのアルバムまで。好きな奏者。

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