K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Jaco Pastorius(1974, IAI) Paul Bleyのon the corner

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Jaco Pastorius(1974, IAI)
IAI 373846
A1. Vashkar (Carla Bley) 9:54
A2. Poconos (Paul Bley) 1:03
A3. Donkey (Carla Bley) 6:28
B1. Vampira (Paul Bley) 7:17
B2. Overtoned (Carla Bley) 1:43
B3. Jaco (Paul Bley) 3:30
B4. Batterie (Carla Bley) 5:05
B5. King Korn (Carla Bley) 0:30
B6 Blood (Annette Peacock) 1:25
Jaco Pastorius(b),Paul Bley(p), Pat Metheny(g), Bruce Ditmas(ds)
Engineer [Mixing] : David Baker
Engineer [Recording] : Jan Rathbun
Producer: Paul Bley
Recorded in NYC, Blue Rock Studio, June 16, 1974.
Released: 1976

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IAIのアルバムが気になりはじめて入手したもの。

1974年にブレイ、パストリアス、メセニーで吹き込まれたアルバムで、1976年に発売されたパストリアスのデビュー盤(EPIC)やメセニーのデビュー盤(ECM)より早い。しかし発売は1976年。発売を見送っていたテイクを急遽出したものではなかろうか。

内容はカーラ、ポール、アネットの曲であり、ポール・ブレイのセッションそのもの。全篇電気ピアノ。このアルバムの妙味は、アネットとのシンセサイザ・ショウとは違った、もう一つの「電化バンド」であり、グルーヴするアルバム、といいう点。ブレイのon the cornerと云ったところか。そのグルーヴ感の源がジャコ・パストリアスのフレットレス・ベース、それが「ブレイ・ファミリー」の曲を演る。そのような聴こえ方がして、面白い。

EPIC盤のジャコ・パストリアスは大好きで、いきなり頂点に駆け上がり、その後が停滞の人だった、と思う。WRも含めて。アルバムの渇望感があって、Big world盤とか沢山聴いたが、結局、EPICのデビュー盤の色彩感や驚きに勝るものはなかったなあ。

 このアルバムもジャコ・パストリアスのアルバムとして聴くと失望感、しかないが、ブレイのアルバムとして聴くと、とても面白い。

さてメセニーなのだけど、その後とは全く違う感じで、覇気も感じない。存在解がほぼないのだ、あれまあ。

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Jaco

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