先週、バンコクから帰って来たら入着していたレコード。ジョニ・ミッチェルの新譜2つ。何れも公式盤。
一つは文字通りの新譜で、病床にあることが伝えられて久しいジョニの奇跡的なステージでのライヴ録音。
もう一つはアーカイヴシリーズ。過去、このシリーズでのレコードは抄録のみであったが、今回は4枚組み。
いずれも素晴らしい音源。はち切れそうに若い声が存分に収められたアーカイブも、また生き抜いた日々に思いが行く晩年の声が収められた新録、いずれも。
録音がまた素晴らしい。新譜のレコードを入手して感じるのは強いバラツキ。
多いのが、CDの音そのまま、のような荒っぽいマスタリング。媒体の違いによるミスマッチが、高音の跳ね上がりと歪みのように感じられ、掠れた雑音のようになっている。
2つの「新譜」は綺麗に媒体に合わせあたマスタリング。そこには隙のようなものがなく、LP末期の豊潤な音を再現、いや多少なりとも進化させている。
そんな音場にジョニ・ミッチェルの声が流れる幸せ、を堪能できるレコードに仕上がっている。
Amazon Music Unlimited - Joni Mitchell 『Joni Mitchell at Newport (Live)』