K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

久しぶりの古書店(オヨヨ書林せせらぎ通り店)、そして高畑棟材「山を行く」のこと

 香林坊の宴席を引いて、まだ明るかったので、古本を眺めにでかけた。街中を歩くのは本当に久しぶりなので、古書店も。

 眼の衰えで読書欲が低調だったのだけど、少し復活気味。読みたいと思う本が手頃な価格で並んでいるので、大好きな本屋だ。

 つい、今回も手がいろいろ出てしまった。

島尾伸三の写文集。いつかは手にしてみたいな、と思っていた。嬉しい。島尾敏雄の文章が持つある種の気分のようなもの、と交叉するのかな。楽しみ。

 エキゾティズムにそそのかされて持ち帰り。

久々の山の本。左は昭和5年の本で、高畑棟材「山を行く」。エンボスの立派な表紙。朋文堂から。尾崎喜八の流れのような、中央線沿線の低山を巡る詩情の山旅。まだ中央本線飯田橋始発の時代じゃなかろうか。著者は戦後、貧窮のなかで救護院で亡くなった薄幸の人、と紹介されたのは15年くらい前だったろうか。それから神田の悠久堂あたりで探していたのだけど、金沢で出会うとは思わなかった。