K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

齋藤徹: CONTRABAJEANDO

齋藤徹: CONTRABAJEANDO(1996)
1. コントラバヘアンド(ピアソラ)
2. ブエノス・アイレスの夏(ピアソラ)
3. 夜が明ける(ユパンキ)
4. 花祭り(サルディバール)
5. ケブラディーナ(ナザレー)
6. ビリンバウ(バーデン・パウエル)
7. 四季の草原(モンゴル)
8. 月ぬ美しゃ(沖縄)~江原道アリラン(韓国)
9. 舟の丘、水の舞台(徹)
10. 綱(即興)
11. サラバンド(バッハ)
12. アルマンド〈バッハ)
13. コントラバヘアンド(別テーク・ピアソラ)
1996年長野市飯綱高原 小山利枝子絵画館にて録音

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仕事で疲れ果て、日が暮れてから西に向かう列車に飛び乗った。大きな湖の畔を走っている筈だが、真っ暗で見えない。断続的に眠ったり、起きたり、というよりは意識が寸断しているような気持ち悪さ。

あまり列車に乗るときには音を聴かない。耳の密閉感が好きではないから。それでも何を聴こうかと、少し考えてから、これを聴いた。実に心地よい。

ベース・ソロ、というよりは、コントラバス独奏、と云ったほうが良いように思える。何とも不思議な音楽で、静かで、賑やかで、内的であり、躍動している。独白のようでありながら、何人かのひそひそ噺に聴こえることもある。それが、聴き手の意識が落ち気味だったからなのか、そんな音楽なのかは分からない。

薄暗い車窓を眺めながら、ぼんやりしていた。

コントラバへアンド

コントラバへアンド