K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Slam Stewart, Bucky Pizzarelli: Dialogue (1978)あのアルコとユニゾンの鼻歌をたっぷり堪能

Primary

Slam Stewart, Bucky Pizzarelli: Dialogue (1978, Stash Records)
A1. Slam Bow (Peter Appleyard) 3:01
A2. It's Only A Paper Moon (Rose, Harberg, Arlen) 3:00
A3. That's My Kick (Garner, Shaper) 2:54
A4. The Very Thought Of You (Ray Noble) 2:02
A5. Jersey Bounce (Plater, Johnson, Wright, Bradshaw) 3:17
B1. Nightwind (Garner, Stelman) 3:03
B2. Masquerade (Leon Russell) 3:57
B3. B & S Blues (Pizzarelli, Stewart) 5:01
B4. I Got Rhythm (George & Ira Gershwin) 4:52
Slam Stewart(b, voice), Bucky Pizzarelli(g)
Engineer: Les Paul Jr.
Producer: Bernard Brightman
--------------------------------------------------------------

好きなベース奏者の一人にスラム・スチュワートがいる。ライオネル・ハンプトンのスター・ダストでのソロでお気に入りに。

V-discのセッションに参加したのもある。スイング時代の奏者。アルコとユニゾンでスキャット(というより鼻歌かな)をするのだけど、とても個性的。

米Wikiから経歴を:

リロイ・エリオット "スラム "スチュワート(Leroy Eliot "Slam" Stewart、1914年9月21日 - 1987年12月10日)は、アメリカのジャズ・コントラバス奏者。20歳でベースに転向するまではヴァイオリニストだった。
-------------------------------
スチュワートはアメリカ合衆国ニュージャージー州エングルウッドで生まれ、ドワイト・モロー高校在学中にストリング・ベースを弾き始めた。ボストン音楽院在学中に、レイ・ペリーがヴァイオリンを弾きながら歌っているのを耳にした。1937年、スチュワートはスリム・ガイヤードと組んで、ノベルティ・ジャズ・アクトのスリム・アンド・スラムを結成した。このデュオの最大のヒットは1938年の「Flat Foot Floogie (with a Floy Floy)」であった。

スチュワートは1940年代を通じて、レスター・ヤング、ファッツ・ウォーラー、コールマン・ホーキンス、エロール・ガーナー、アート・テイタム、ジョニー・グァーニエリ、レッド・ノーヴォ、ドン・バイヤス、ベニー・グッドマン、ベリル・ブッカーらと定期的にセッションを行った[。このセッションから、「Groovin' High」や「Dizzy Atmosphere」といったビバップの名曲が生まれた。

ニューヨーク州ビンガムトンのビンガムトン大学とイェール大学で教鞭をとった。1987年12月10日、うっ血性心不全のためビンガムトンで死去、享年73歳。

このアルバムはバッキー・ピザレリ(ジョン・ピザレリの父親)のギターとのデュオ。これがなかなかの好演で、ベースの後ろで刻んだり、前に出たりで大活躍。結構スリリングな演奏で嬉しい。

全曲にわたりアルコとユニゾンでの鼻歌を聴かせ、大満足。スチュワートは一本調子で変化に乏しい、と云えなくもないが、ピザレリの好演で飽きずに最後まで惹き込まれる。

あまり音源を持っていなかったスチュワートを堪能できて嬉しかったなあ。

f:id:dailymusiclog:20231105204511j:image