暑い日々なのだけど、とりたてて何も考えずに過ごしているような感じ。そうこうしているうちに、仕事で南の方に向かう。のろのろと汗をかきながら、荷造りをしている。
昨夜はビールを呑みながら映画を見ながら居眠りしていた。そんなだらしない時間の使い方は好きではないのだけど、こんな時はいいと思う。一本目はウッディ・アレンが入ったオムニバスのようなもの、もう一つはイーストウッドが作成したモンクのドキュメンタリー。60年代のモンク、ラウズが入ったものは好きじゃないから聴かないのだけど、あの頓狂なスイング感を目の当たりにして、やっぱりいいなあ、と薄目を開けながら思った。
デイヴ・バレルはモンクのような頓狂さはないのだけど、ECMなんかとは違った意味で音と音の間の沈黙を聴かせるような内省的なピアニスト。今になって聴くと、響かせようという意志を強く感じて好ましい。ラッシュ・ライフの淡々と、それでいて音の色を変えていくような演奏に惹かれてしまった。裏ジャケットが象徴的なのだけど、遠くで丸めた背中を見せて寂しげに弾くピアニスト。
はじめて聴いたのはシェップのモントルー・ライヴなのだけど、バレルが階梯を登り詰めるようなピアノを弾き、シェップの音に張り詰めたような緊迫感を与えていた。それから気になっているのだけど、あまりアルバムを見かけない。先日、金澤の音盤フェア(のようなもの)で見かけて、小躍り。
1973年のトリオレコード製作。そのころの日本のレコード会社の勢いって凄いなあ、と本当に思う。面白いし、それに録音もいい。だからデンオンとかトリオ、あるいはビクターやキングが製作したジャズのレコードがとても気になるこの頃なのだ。明日は東京なので、すこし猟盤してみようと思う。
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Dave Burrell: Only me (1973, Trio)
A1 Margy Pargy
A2 Lush Life
B1 8th Ave. Randez-Vouz Blues
Dave Burrell: piano solo