金沢に住んでから、遠くに行きたい、という気持ちが大いに減退している。大概は近くで飲み食いしていれば満足できる、ので、そのために遠くへ行きたい気持ちは無くなっている。嬉しくもあり、困ったことでもあり、だ。
先日、所用があって、はじめて鹿児島に出かけた。夏のお仕舞い、であったが心地よい海風が吹き、とても快適な場所であった。
打ち合わせの後は呑み。かねてから、美味しい、とは聴いていたが、まあ前述のような感覚があるので、期待してはいなかった。
一面に並ぶ焼酎の瓶。清酒の醸造所がない県の面目躍如、だ。ホストが用意してくれたのは、森伊蔵。割らずに口に含むと芳香が広がる。とても割る気がおこらなかった。
食べ物も魚、鳥、豚と、素材の旨さで喰わせる力が強く、焼酎と拮抗するような強さがあった。という訳で1次会から酩酊。6時から呑みはじめ、2次会が終わる11時前にはすっかりギブアップとなった鹿児島の夜だった。
まあ、あまり金沢金沢云わんと、あちこち行かなあかんな、と反省の夜だった。