Toninho Horta:Quadros Modernos (2000) ブラジルのギター三本( Toninho Horta, Chiquito Braga, Juarez Moreira)は煩くなくて煌めきに溢れている。
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雪が静かに降る晩の徒然なるがままに、独り聴いたオトを並べてみた。ただそれだけなのだけど、ソロからデュオそしてエスニック的な音色の移り変わりは、図らずも賑やかな後味を残していった。楽しい気持ちで夜半過ぎに寝床にはいるまでの儚い愉しみ。
A.ソロ
1. Keith Jarrett(p):[LP] The Koln Concert (1976)
ボクがはじめて手にしたジャズのLPレコード
2. Ralph Towner(g): [LP] Diary (1973)
溜息が出るような漂うアコウスティックギターの音色
3. Carmen McRae(vo,p): [LP] As Time Goes by (1973)
東京紀伊国屋裏のジャズ酒場DUGでのライヴ.「ノルウエィの森」にも出てくるのだけど、この録音と時代は被る
4. Fred Hersch(p): Song without words (2003)
AIDSで余命が限られている、という小賢しい豆知識抜きに儚い音の流れが切ない
5. Joe Pass(g): Virtuoso (1974)
粋なギターといえば
6. Rene' Urtreger(p): Onirica(2001)
フランスの香漂う老ピアニストの優しいタッチ
7. 矢野顕子(vo,p):長月 神無月(1976)
このヒトの世界は30年以上変わっていない。
8. Blossom Dearie(vo,p): [LP] Once Upon A Summertime (1958)
キュートな弾き語り。老齢で亡くなるまでキュートの看板は落ちなかったGirlish Blossom。(ソロじゃなかったのだけど)
B.デュオ
1.Toninho Horta(g) & Nicola Stilo(fl) : Duets (1999)
伊フルートとブラジルの饗宴.シンプルでなんか豪華な感じ
2.[LP]The Tony Bennett(vo) Bill Evans(p) Album (1975)
エヴァンスのピアノに寄り添うヴォーカル
3.Gabriele Mirabassi(cl) & Sergio Assad (g): Velho Retrato (1998)
イタリアの小粋なデュオ。クラリネットのジャズは最近珍しい。
4.Pat Metheny(g)&Charlie Haden(b): Beyond The Missouri Sky (1997)
アメリカのフォークソングが彼らの世界の底にあることが分かる白人ジャズ
5.Gary Burton(vib)&Ozone Makoto(p): Virtuosi (2001)
小曽根真が実は素晴らしいピアニストではないかと、最近思い始めた。
6.John Abercrombie, Ralph Towner: [LP]Sargasso Sea (1976)
魔の海といわれたサルガッソ海がタイトル。アコウスティックなギターと電気ギターの対比が面白い。
C.エスニックの香
1.Maria Pia DeVito: Verso
イタリアのヴォーカルに最近惹かれている。
2.Toninho Horta:Quadros Modernos (2000)
ブラジルのギター三本は煩くなくて煌めきに溢れている。
3.Richard Bona:Toto Bona Lokua
熱帯地域の3人の饗宴。でも,そんなに暑くない。
4.清水靖晃: Aduna (1989)
日本製エスニック.なかなか良い香り。
5.浅川マキ:ライヴ夜(1978)
北陸の音、なのかなあ