K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

またモントリオールで空をみている


 仕事で来ていて、週の後半になると、会議場に缶詰。悲鳴があがりそうになっている。美味しいといっても、もう洋食は飽きてきた。だから昨日は会議場を抜け出して、ヴェトナム料理の食堂に出かけた。仏語地域のためか、米国の街よりヴェトナム料理の店が多い。美味しいフォーを食べた帰途、汗ばむほど気温が上がったきたように感じた。この緯度ではあり得ないほど気温が高いように思えた。

 

 気がつくと、とても光が強い。そして成層圏から深い藍色がこぼれたような空に、強いコントラストで雲が浮かんでいた。暫く上を見上げていた。1週間もいると、見上げていても危なくないことが分かってきたから。

 胸ポケットに入れたcell phoneが鳴動する。米東海岸一帯が嵐に見舞われているらしい。一足早くこの地から旅立った友人たちのインターネット空間での会話。ニューヨークまで辿り着いて缶詰がひとり、シカゴ経由で飛び立とうとしているひとり、そしてモントリールからワシントン便が飛び立たなくて足止めのふたり。カナダ東海岸は嵐の端っこの雲だけ流れてきているようだ。

 もうすぐ帰れると分かっていて、嬉しい気持ちが殆どなのだけど、僅かながらもこの地で過ごすことを想像している自分に気がついたりして面白い。アメリカやヨーロッパでは思ったことはないのだけど。絶妙の肌合いの大気や光なのかもしれない。 So long, Montreal !