K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Shuta Hiraki: Not Here, But There (2019) 入眠のための音楽(確かに)

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 SNSって、いい加減邪魔くさいし、中途半端なコミュニケーション感が気持ち悪い。しかし、なかなか切ってしまう訳にいかないのは、情報の膨大なフローのなかに、少しストックしておきたいものがある、からだ。

twitterでのよろすずさんのフローはそんな一つで、で含有率が高い金の鉱脈、のような印象。その彼?が制作したアルバムが幾つか出版されていて、最新作がアップされた:

 基本的には苦手な領域なのだけど、これは作者が「入眠のための音楽。スピーカーで、音量を少し下げて、横になって」と特記されるように、とても優しい音。ミニマルのような短周期の繰り返しが、一定時間の後に音色を変えていくようなシークェンスではない。長周期の音をなぞるような感じ。だから次の周期が来る前に、入眠してしまうかもしれない、という心地よさが確かにある。音がどのような成分に分解できて、それぞれが、どのような心象を与えるか、なーんて考える隙を与えない感じがいいなあ。

実は睡眠障害のようなことに長く悩まされているので、今夜試してみる。これを読んだ方々も試してみてください。

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Shuta Hiraki: Not Here, But There (2019, Rottenman Editions)
1. Not Here 18:04
2. But There 18:32
入眠のための音楽。スピーカーで、音量を少し下げて、横になって