K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

坂田明, Jim O'Rourke: およばれ tetrodotoxin

坂田明, Jim O'Rourke: およばれ tetrodotoxin (2005, ピー・エス・シー)
1. こんだて luciferin
2. きんべん deficiency
3. かばん crotlotoxin
4. こうもりがさのしゅうぜん shuzen
坂田明(sax, cl, perc, voice), Jim O'Rourke(g), Darin Gray(b), 坂田学(ds, electronics), Cris corsano(ds), 吉見征樹(tabla)
Music producer:Akira Sakata & Jim O'Rourke
Recorded on 21.April 2005 at Pit inn Tokyo

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 2007年のHagyoと同じくオルークと坂田の組み合わせ。これが凄く良い。先日、クルマのなかでランダム再生していたら、このアルバムにあたって、運転中に痺れてしまった(危ない!)。

 

ゆっくりと求心力を高めたり、遠心力を働かせるようなオルークを中心としたノイジーな音を背景に吹く坂田明の管の音は実に豊かでキレが良い。先日、1970年代の山下トリオを聴き直して、坂田明の速度感に感じいったが、このアルバムで聴かせる管の音の深淵、そんな感じはなかった。つまり進化続ける坂田明の音の魅力にヤラれてしまうのだ。

昔のイロモノ的なアルバムの遊びであった「声」も、遊びではなく、音場の必然にまで昇華している。

漂う背景音を流し続けるオルークらの音も実に気持ち良い。漂ったり、軽いグルーヴ感を与えたり緩急自在。グルーヴしたときには、1975年のマイルスバンドを思い出してしまった。ファンク的ではないが、あの格好良さ。

そうだ坂田明って、ピート・コージーともやっていたなあ。聴かなきゃ。

 

およばれ/tetrodotoxin

およばれ/tetrodotoxin

  • アーティスト: Akira Sakata Jim O’Rourke,Jim O’Rourke,坂田明,Darin Gray,Chris Corsano,坂田学,吉見征樹
  • 出版社/メーカー: P-JAZZ
  • 発売日: 2005/12/14
  • メディア: CD
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