Piano: Christian Chevallier
Piano, Vocals, Saxophone: Jean Mercadier
Vibraphone, Vocals: Fats Sadi
Vocals: Blossom Dearie, Christiane Legrand, Janine De Waleyne, Nadine Young, Roger Guérin
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大友良英のジャズ・トゥナイトで紹介されたアルバム。ブロッサム・ディアリィが1954年(28歳)に渡仏し、参加したグループ。
ディアリィ逝去のとき(2009年)、マリアン・マクパートランドのラジオ番組でのディアリィとの音源がアップされていた。それを聴いて、ディアリィがアイリッシュ名だという話で、すっかり英国かアイルランドからの移民だと勘違いしていた。アニー・ロスとかマクパートランドとごちゃまぜ、になっていた。
そうではなくてディアリィはニューヨーク近郊の出身:
10年間の勘違いが正された。
さて、フランス滞在中の吹き込みは、昔、Fresh soundから再発されたBarclay盤を入手したのだけどgirlish voiceの唄はなく、ピアノだけ。夫君であったボビー・ジャスパーと共演でがっかりした記憶がある。いつも書いているがジャズ・ヴォーカルをほとんど聴かないが、ディアリーは別、なのだ。
ということで、この仏語版のバードランドの子守唄を聴いてみた。ディアリーのgirlish voiceを愉しむ、という感じではない。そこは抑制的できっちりとしたコーラス。その意味では少々がっかりしたが、コーラスとしては好み。
ジャズっぽい味の曲ばかりではないが、ジャズの匂いがLambert, Hendricks and Rossによく似ている、ことが嬉しい。LHRも例外的に好きなグループ。LHRに先立つこと2年くらいである。
それにしても面白いのは、1970年代〜1980年代前半まで、あれだけレコード再発ブームがあった日本で、これは出ていない。CDになってから。