K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Peter Erskine: Live At Rocco (2000) ピアノ・トリオのドラマー達

Primary

Peter Erskine: Live At Rocco (2000, Fuzzy Music)
(Disc 1)
1. To Love Again    7:19
2. Riff Raff    8:22
3. Caribe (Intro)    6:10
4. Caribe (Body)    7:43
5. Life Today    8:52
6. Jerry Goldsmith    4:56
7. Greta    7:43
8. Bulgaria    9:36
(Disc 2)
1. How About You?    13:15
2. Autumn Rose    6:09
3. Pure & Simple    6:06
4. All Of You    9:20
5. Children    5:18
6. Milagro    11:36
7. Taiowa    7:59
Peter Erskine(ds), Alan Pasqua(p), Dave Carpenter(b)
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1980年頃はWRの新譜を擦り切れるほど聴いていたから、当時、一番聴いていたドラマーかもしれない。ジャコ・パストリアスやウェイン・ショーターに耳が寄っていたのだけど、躍動的なアースキンのドラムも嫌いじゃなかった(当時ザヴィヌルには馴染めなかった)。

その後のアースキンは全く気にしていなかったので、よく分からない。ECMでジョン・テイラーとの共演していたし、聴かなくては、とは思っていたけど。

Twitterで、このアルバムを激賞している方がおられて、聴いてみると不思議なアルバム。

なんとも、緩い感じではじまるが、徐々にゆっくりと、そしてしっかりと掴まれてしまうのだ。ピアノの響きが実に美しいのだけど、自己陶酔的でもなく、ポイント・ポイントですっと美音を醸して、またするっと進めて行く感じ。そこに打楽器的な(打楽器胃なのだけど)乾いた打音が叩き込まれる。実に気持ち良い。ピアノはアラン・パスカ。同時期のpost cardのアルバムは一時凄く聴いた記憶がある:

ドラマーのピアノ・トリオで記憶に残るのはロイ・ヘインズかな:

ピアニストのトリオで記憶に残るのはやはりロイ・ヘインズかエルビン・ジョーンズ:

どのドラマーもヴァイタルだけど繊細。

これも、そんな名盤達と並べても良い、薫りを感じる。敢えて云うと、並べたアルバムと比べ少しだけ控えめで埋もれかけている、そこもまた良し、と思えるのだ。

追記:

録音も間違いなく好感の持てる良い録音。ECMの残響漬けを聴いた後だしねえ。