Miles Davis: In concert at the Olympia Paris 1957 (Fresh Sound)
A1. Solar (Miles Davis) 7:24
A2. Four (Miles Davis) 6:27
A3. What's New? (Haggart-Burke) 3:26
B1. No Moe (Sonny Rollins) 8:11
B2. Lady Bird (Tadd Dameron) 7:25
B3. Tune Up (Miles Davis) 4:44
C1. I'll Remember April (De Paul-Raye-Johnson) 6:29
C2. Bag's Groove (Milt Jackson) 7:29
C3. 'Round Midnight (Thelonious Monk) 5:11
D1. Now's The Time (Charlie Parker) 6:28
D2. Walkin' (Richard Carpenter) 7:18
D3. The Theme (Miles Davis) 2:21
Miles Davis (tp except B2, C1, D1), Barney Wilen (ts except A3), René Urtreger (p), Pierre Michelot (b), Kenny Clarke (ds)
Recorded live at the Olympia, Paris, November 30, 1957
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以前からBootで知られた音源らしいが、知らなかった。映画「死刑台のエレベータ」のサウンドトラックのメンバーでのライヴ。(手持ちのレコードを確認したら、同じメンバーでのアムステルダムのライヴがCelluloid盤であった。未聴!)
演奏の日付は、
・本盤 : 11月30日
・死刑台のエレベータ:12月4、5日
・アムステルダムのライヴ盤:12月8日
時期的には、Prestigeのマラソン・セッションの翌年、Miles Aheadと同年で数カ月後、Milestoneの前年。割りと好きな時期。
リズム・セクションはHUMで知られるルネ・ユルトルジェのトリオのドラムをケニー・クラークに代えたメンバー、それにテナーはバルネ・ウィラン:
マイルス・ディヴィスのソロが全面に出てくる点が魅力のアルバム。あの時期のマイルスを長いソロで聴く魅力、を堪能できる。3曲はマイルス抜きなのは、ご愛嬌。
勿論、ルネ・ユルトルジェがレッド・ガーランドのようにコロコロする訳でもなく、ピエール・ミシュロがポール・チェンバースのようにグルーヴする訳でもないのだけど、アルバムとしては十分アリ、の演奏。控えめのサポートが見事にハマっている。グルーヴに没入させるのではなく、マイルス・デイヴィスの管の音の魅力を優雅に支えている、そんな感じだ。実によい。
これをレコード盤で買う意味はあるのか?これが問題。CD盤から、無造作にtransferされたような印象。高音が跳ね上がっていて、気色悪い。音源そのものは良好なので、レコード盤向けには雑なイコライズを行った印象。最初の拍手がパサついて聴こえたので、がっかりした。