K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Joe Farrell: Live at Hermosa beach 1981 ブート続きで恐縮だけど(これ素晴らしい)

Joe Farrell: Live at Hermosa beach 1981
[Disc 1]
1. Speak Low
2. Morning Song
3. Bora-Bora
[Disc 2]
1. Birdlike
2. My Funny Valentine
3. St. Thomas
4. Theme (Old Cowhand)
Joe Farrell(ts, fl), George Cables(p), Bob Magnusson(b), Peter Erskine(ds)
Live at The Lighthouse, Hermosa Beach, CA on March 29, 1981.
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[2024-2-4追記]

My Funny Valentineでのフルートの演奏が、モロにドルフィーの影響下のように聴こえる。それがまた良い。ファレルで、シミジミするとは思わなかった.

[2024-1-25]

先日のDU Jazz TokyoでフロアでかかっていたCDがこれ。一発で引っかかった:

 コルトレーンのブート(紛い10枚)の後、またもやブート続きで恐縮だけど、ジョー・ファレルのブートを。そもそも、ファレルがブートの対象となっているのが、驚き。

1970年代前半のCTIの諸作、特にMoon Germs、Outbackが70年代ジャズとしての名盤ではなかろうか。その割には、話題になることが少ない奏者ではなかろうか。ボク的にはウッディ・ショウがと並ぶ、70年代を代表するジャズ奏者。

そのファレルが1980年前後に吹き込んだ主流派的演奏がXanaduとContemporaryとから2枚ある。ピアノはRTFの盟友チック・コリア。当時、チック・コリアのFriendsが愛聴盤であったこともあって、購入したがヌルい感じで、あまり聴かなかったな。

このアルバムは1981年にライトハウスでのライヴ。サウンドボードでの録音、ということですこぶる良い。カセット・テープではなく、オープンリールではないかな、というレベル。当時のアルバムで感じたヌルさ、はなく良く締まった演奏。今週、随分聴いたが飽きない。そもそも、ボクが好みの1980年頃の音であり、嬉しい。

またピアノがジョージ・ケイブルス。これも嬉しい。当時はアート・ペッパーとの共演で日本では随分認知されていた人。この人が弾くことで絶妙の速度感とキラっとした響きが愉しい。控えめなピーター・アースキンもよい。ベースがあまり好みでない、1970年代の音。なんかゴメスとかカーター亜種、という感じ。だけど、これがまた1970年代ジャズの音でもあるので、なんだか複雑な感覚ではあるが。

なんだろう、1970年代後半から1980年過ぎまでのこのジャズの良さ、に対する語彙を未だに持つことが出来ていない。そこが残念なのだけど、ファレルやショウを聴いて欲しい。


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