(ECM1007) Jan Garbarek: Afric Pepperbird (1970, ECM)
A1. Skarabee6
A2. Mah-Jong
A3. Beast of Kommodo
B1. Blow Away Zone
B2. MYB
B3. Concentus
B4. Afric Pepperbird
B5. Blupp
Jan Garbarek(ts, bass-sax,cl, fl,perc) , Terje Rypdal(g, bugle), Arild Andersen(b, kalimba, xylophone), Jon Christensen(perc)
Producer: Manfred Eicher
Design: B & B Wojirsch
Photograph: Terje Engh
Engineer: Jan Erik Kongshaug
Recorded on September 22 and 23, 1970 at the Bendiksen Studio, Oslo.
https://www.ecmrecords.com/catalogue/143038750587/afric-pepperbird-jan-garbarek-quartet
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[2015-01-21]beyond-free jazzの方向
一昨日に届いたLPレコード。82枚めのECM1000番台、あるいは9枚目のECM1010番台。次第に蒐集の難易度が上がっている。面白い。
これはECM1007なので7枚目のECMである。初期のECMは持ち込みとアイヒャー・プロデュースの双方があるのだけど、これはアイヒャーのプロデュース。
当たり前なのだけど、集めるだけでなく聴くことにした。かなり趣味に合う一枚。後年のガルバレクは、あの独特のトーン(案外好きじゃない)で、綺麗な音のアルバムを沢山作っているのだけど、これはもっと荒削り。だから、1960年代に彼らが取り組んだ(であろう)Free Jazzの余韻がたっぷり。
と同時に、 beyond-free jazzの方向を明確に打ち出しているように聴こえていて、後年のジャズの室内楽、的な要素が濃厚に振りかけられている。破壊のあとの再構築の1ステップを聴いているような感じ。丁寧に楽曲が組まれ、また音空間に奥行きを出すために、多数の打楽器(アフリカ由来の)が持ち込まれている。1970年代の富樫雅彦が取り組んだジャズと軌を同じとしたような音。
だから聴いていて、打楽器がもたらす色彩豊かな音、典型的なFree jazz、リュピダルのサイケデリックなギター、北欧らしい冷たな透き通った音、ロックのビート、それらがコラージュされたアルバム。このアルバムを小分けにしていくと、その後のECMの魅力、多様性を包含する豊かな音世界、の萌芽を見てとれるように思えてならない。
さて録音だけど、後年のような残響音が醸しだすような空気感にはやや欠けるのだけど、楽器間の空間を感じさせるような分離の良い音は、その後のECMサウンドへの発展を十分想起させるものだと思う。
参考記事:
https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2005/06/afric-pepperbir.html