K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2016

五十嵐一生, 辛島文雄: Wish I knew (2016) 予定調和を超える何か

つい先日、その存在を知って注文。届いてから、随分長い時間、何回も何回も聴いている。 五十嵐一生の演奏は2年くらい前のもっきりやで聴いたが、ベース、ギターという編成で、それがまた彼のトランペットの良さ(響きの柔らかさ、美しさ、だと思う)が映え…

Robert Glasper: Everything's Beautiful (2016) 映画Miles Ahead、そして先行的に公開されているトラック

マイルスの伝記映画Miles Aheadの音楽と、グラスパの発売予定の新作Everything's Beautiful (マイルスのテープをremixだそうで)の関係が、よく分からなかったのだけど、この記事では上手く説明されている。発売・公開時期だけ同期されていて、中身は関係な…

Evan Parker@金沢・21世紀美術館・シアター21:柔らかな構造物が眼前に

ついにEvan Parkerを金沢で聴くことができた。主催者のヴァイオリン奏者・島田英明氏の招聘によるもの。そのご尽力に深謝致します。 はじめて入ったシアター21は大きさもほどよく、50人ほどの聴衆の前でPAなし、で彼の演奏を堪能することができた。 若い頃聴…

Bill Frisell: When You Wish Upon a Star (2016) 交叉しないネジレのような感覚

21世紀に入ってからのフリーゼルの浮遊路線、にはピンときていない。単に、スタイルとして浮遊しているだけで、あまり感覚が反応する要素は無い。Cambridgeでナマを聴いて、確信した。幾つかはいいアルバムはあるのだけど。 このアルバムでは、スタイルとし…

Snarky Puppy: Family Dinner vol.II (2016) 今朝、apple musicで聴いた、よかった

2〜3年前、youtubeでレイラ・ハザウェイのヴィデオを見て、即、買ったグループ。なんとなく1980年代のfusionのグルーヴ感を今に蘇らせる、という感じで聴いていて気持ちが良い。ただ、以前買ったアルバムが何となく単調で、レイラ・ハザウェイとのトラック…