K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

金沢・寺町「金茶寮」長良坂に寄り添うような


金茶寮入り口(坂の上)

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引越してきてからのお気に入りの散歩,ランニングコース,片町からの酔いどれ帰宅ルートは長良坂.この長良坂の脇に金茶寮があって気になっていた.北側が長良坂,南側がかの辻家住宅.寺町台地の斜面に広がった金茶寮とは何だろう,との素朴なギモンが膨らんでいた.

11月中旬香箱ガニの解禁にあわせるように,職場の大先輩を訪ねてきた方とのご接待に,コバンサメとしてついていくことになった.タクシーへ告げられた行き先は”金茶寮”,驚くとともに期待で一杯になってしまった.自腹じゃないからね.

寺町台地の端,犀川になだれ込む斜面の庭園に離れが点在している.ちなみにwebによると,「昭和8年、加賀百万石前田家の元家老 横山男爵が建てた別邸を譲り受け、金茶寮を創業。明治時代に建てられた本館に加え、犀川口までの40mの斜面を利用した約1000坪の庭園の中にそれぞれ趣の異なった5つの離れが点在しております。」とのこと.このあたりは有名な辻家庭園に隣接し,明治の富豪の夢の後...

さて雨の中,寺町側,つまり長良坂のうえの入口からはいる(上の写真),雨なので和装の仲居さんの傘をもったお出迎えではじまる.薄暗い犀川に向かって落ちていく斜面をくだる.瀧がこさえてあって,水流の音が空間をつくる.その瀧をながめることができる離れで会食.

瀧が流れている.写真ではいまひとつリアリティがないが.


そのあとの料理の写真を並べる.

オードブルも綺麗に盛ってあった.この冬はじめての蕪寿司が出た.漬かりかたがほどよく,とても良い味わい.これをいただくと,加賀の冬がきた,と思う.写真では紅葉の影になってるが.


酒は天狗舞の古々酒吟醸.おねえさんについでもらい,おいしく頂く.
(写真は別の燗酒.さすがに古々酒吟醸は燗にはしません)


これは蓋モノの蓋.綺麗な九谷.蓋の向こうは品書き(なかなか読めない...)


これは蕪の蒸し物.鰻がはいっている.



刺身.どれも身がしっかり.本当に異次元の味.
これに迫る寺喜屋の刺身がすごいなあ,なんて思っていました.

甘鯛の酒蒸し.ちょっと味が強かったかなあ


ちょっとモダンに盛りつけた鯛の焼き物

加能蟹と香箱蟹の饗宴.この週は二日連続で堪能.一冬分いただきました.

帰りは下の出口,長良坂のしたからおかえり.びっくりの贅沢体験でありました.
(写真は昼間)


接待コバンザメですから,そのあとは片町のクラブでちょっと,という古式ゆかしきご接待のお相伴頂戴でした.