K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

この夜の在りよう、大雪のあとの軽やかな気分

ふと感じるときがある。このとき、は、あのとき、とは違う。なにか違う。コトバにはできないけれど。コトバにしても仕方がないのだけど。だけど,やはりナニカ、が違うことを感じてしまうことがあるのだ。

ふと入った酒場のカウンタで刻を過ごし、懐かしいヒトと話すようで話すでなし、そとに出たら透き通った大気の聴こえない音に痺れて立ち止まってしまった。降雪が止んだとき、聴こえない音が響いてくるのだ。なんだか不思議な夜なのだけど、なんだか空っぽな感じの夜半過ぎの天蓋の下、トボトボ酔い覚ましに歩く夜道の白いトレイル。月はなく、雪面の照り返し。

ただそれだけのことなのだけど、雪の夜の静けさが怖くて酒場に逃げ込んだような気分に、全てが終わってから思えるのは何故だろうか。

久方振りの大雪のあと、夜半過ぎ。