Martha Argerich:Shostakovich- Piano Concerto No 1 / Concertino / Piano Quintet(EMI)
Orchestra della Svizzera Italiana
1. Piano Concerto No. 1, for piano, trumpet & strings, in C minor, Op. 35
2. Concertino for 2 pianos, Op. 94
3. Quintet for piano & strings in G minor, Op. 57
2006年ルガーノフェスティバル
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季節にもギアチェンジがあって、決して無段変速ではない。春に向けての穏やかなギアチェンジが続いている感じ。秋から冬へは井戸を落ちていくような、眼前の流れる壁をみながらその速度を知るような厳しさがある。だけど北陸の春はひそやかなる足音で背中の方からやってくる。ふと見上げたら早春の匂い。
まだまだ実際の大気は冷たくて、それ以上に気持ちが冷えているようで、あまりビールを呑む気がしなかった数日を過ごしていた。だからそろそろ乾いてきた今朝は青空。そんな日は空があまり大きく見えないので、少し寂しい気持ちでいた。それでも、通勤路の正面に白山とおぼしき山が白く輝いていて、その山嶺に雲が流れ、冷たい湿気を孕んだ大気が窓越しに気持ちよかった。
そんな今朝はArgerichによるショスタコーヴィチのピアノ協奏曲を聴いた。2006年ルガーノフェスティバルでのライヴ。凄い勢いで駆けるように音が流れていく。勢いを音にしたような録音。そのほかにも同じショスタコーヴィチのピアノ協奏曲がDG盤にも収録されているのだけど、ライヴの荒っぽい感じも含めて、勢いを缶詰にしたような迫力そのものに魅了される。
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Martha Argerich, Jörg Faerber, Wurttemberg Chamber Orchestra(DG盤)
Shostakovich: Piano Concerto No. 1; Haydn: Piano Concerto No. 11
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2006年ルガーノでのライヴ盤はArgerichの演奏のいろいろな断面と、ショスタコーヴィチの曲のいろいろな側面を掛け合わせたような面白さがあって万華鏡のよう。ピアノ協奏曲、ピアノデュオ、弦楽との四重奏。録音も良いので本当に良く聴いている。
今朝,改めて惹かれているのは仕掛けがあって、ボクの真空管アンプにiPODをつないで鳴らしてみたのだ。iPODにはロスレス圧縮、CDと同じ情報量。ピアノの音が弾けるような音に変貌して掴まれてしまった。あまりオーディオには興味がないのだけど、これだけ音が変わるとは思わなかった。という訳で帰宅してからも、これとかミケランジェリに耽溺しているのだ。