2016-10-08 冬をおもう 日々 この地で空や雲を眺めて暮らしていると、雲の隙間から射し込む光が随分先の季節のもの、のように感じることがある。まだ寒い、残雪残る春の頃に、夏のような強い光のもとで輝く高く雲、とか。 今朝、曇り空を見ていたら、低い雲が割れて少し明るくなってきた。その移ろいを眺めていたら、冬をおもった。峰という峰に雪が降り、僅かな光りであっても地が輝く。そんな季節が近づいている。あの犀奥の谷を独り歩きながら竿を垂れていたのが、随分と前のように思えてきた。