古くからのレコード屋のようだ。古いビルの8階。
ニューヨークの真ん中で、インターネットでドーンと出てくるレコード屋で、良いモノが掘り出せる訳がないと、薄々分かっているのだけど、まあ旅の思い出、ということで。本当は東京でゆっくり廻ったほうが良いに決まっているよね。
この店もレコードの数が多いのだけど、何だか密度が薄いような気がする。最近、復権著しい新しいレコード盤に侵食されている。売り場の大きさに一瞬昂奮したが、ちょっとしんどい感じだったかな。昔、もっきりやの平賀さんが、ここでトラジションのダグ・ワトキンスを発掘、と思い出をコメントしてくれたのだけど、ちょっとそんな感じでは。。。
それでもなんとか、何枚かピックアップ。時間はかかったが、来て良かったかな。
ジャケットなしのIncus盤。バーバー富士にもdead stock(?)が入着していたが、一瞬躊躇して、入手できなかったもの。ニューヨークで待っていた(今回もやはり躊躇したが)。
NYCレーベルで耳付き、と云っても元来、10インチ盤なので、拘るものかなあという気もする。ブツの表面はキレイで良い買い物だった。
チコのドルフィー入り。DUでもゆっくり探しているが、案外、見かけない。
ハービー・ニコルスのベツレヘム集。後年の編集盤なので安レコードの世界。
やや辛辣に書いたが、古き良きニュー・ヨークのレコード屋って感じで、室内の時計は止まっているようだった。そんな空気が味わえる、その旅情のような感じに意味があると思うので、一度は訪ねるべき店かもしれない。