K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

川下直広: 初戀(2015) このような音を聴きたかった、のだろうな

川下直広: 初戀(2015, 地底レコード)
1. First Song(Charlie Haden)
2. The Rain(Eddie Gale)
3. Alfie(Burt Bacharach)
4. El Derecho de Vivir Paz(Victor Jara)
5. Misty(Erroll Garner)
6. Things have got to change(Cal Massey)
7. The End of The World(Arthur Kent)
8. I Love You(尾崎豊)
川下直広 (ts), 山口コーイチ(p), 不破大輔 (b), 岡村太 (ds)
神奈川県相模原 水眠亭 2015年11月13日~14日

------------------------------------------------------

結局、このような音を聴きたかった、のだろうな、日本のジャズを聴くということは。武田和命のGentle Nobemberもそうなのだけど、日本の唄。武田Soul trainも川下first songもそうなんだな。豊かな管の音響が音を震わせるとき、そこに不可視でありながら可視かのように思えてしまう我らの心象の奥にある何か、が立ち上がる。

もう最初の一音からそんな感じで掴まれる。そして、それがジャズそのものの語り口で迫ってくるから堪らないね。Free jazzのpassionのようなものが、passionとして現れるのでなく、曲表現に柔らかく練り込まれているところが素晴らしい。

支えるピアノ・トリオもまた奇矯なところは全くなく、ああジャズ。これ、届いてから何回も聴いてしまった。レコードで聴きたいなあ。

川下直広/RAdIO: RAdIO - K’s Jazz Days


いわき湯本温泉 川下直広カルテット「初戀」発売記念ライブ

初戀

初戀