K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

独盤のBill Evans: Moon Beams (1968年頃)を聴いてみた

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これはMoon Beamsの再発盤。Riverside倒産後にABC傘下でボブ・シールのsuperviseのもとre-masteringされたもの。同様のジャケットで米国では1968年に発売。多分、同時期に西独ハンブルグのドイチェ・グラモフォンでプレスされた盤が出ている。

Bill Evans - Bill Evans (Vinyl) | Discogs

(多分)全く人気がないので、安いレコードなんだけど、西独プレスのレコードが気になるので入手。Riversideのモノラル盤と聴き比べた。

もともとMoon BeamsやHow my heart singsはベースがイスラエルなので、ラファロ盤と比べると取り上げられることは少ない。しかしPortraitやExplorationsと比べてピアノの音が綺麗であり、またイスラエルの寄り添うようなベースが好きで好み。

ということで、聴いてみる。

ステレオ盤なのだけど、モノラル盤に近い音圧。ちょっと無理な上げ形をしているのか、歪んでいる箇所があった。しかし、ピアノの音は美しく、独盤特有の透明感や音の奥行きのようなものもあり、モノラル盤同様、音を楽しめる感じ。どっこい、というところ。お買い得なアルバム。

これについても日本ビクターのcomplete riverside boxと比べてみた。ビクター盤と西独盤は殆ど同等の音質であり、若干、ビキター盤の方が端正。しかし音圧感はsimilarであり、ここでもboxの素晴らしさを確認できた。

追記:

Moon beamsと同じ収録タイミングであるHow my heart singsのOJC盤を聴くと、音色としてはcompleteと同じ感じ。ただ少しレベル上げすぎのキライがあって、ピアノの音が若干歪んでいる。日本ビクターのcompleteのほうが良い。

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