K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

坪口昌恭: Abyssinian...Solo Piano (2010) そんな他愛もないことをゆっくり想起させる弛緩の力

Abyssinian...Solo Piano

坪口昌恭: Abyssinian...Solo Piano (2010, AIRPLANE LABEL)
1. Logos (坪口昌恭)
2. Tune Up (Miles Davis)
3. The Peacocks (Jimmy Rowles)
4. Evidence (Thelonious Monk)
5. Afro Poly Etude (坪口昌恭)
6. Abyssinian (坪口昌恭)
7. New Doll (Peter Ilych Tcaikovsky)
8. Last Tango In Paris (Gato Barbieri)
9. Castalia (坂本龍一)
坪口昌恭(p, synth)

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なんとなくストリーミングで聴くのが嫌で、CDを入手。

今日はこのアルバムの音量を少し大きめ、にして仕事をしていた。気温が急降下して、降雪を眺めながら。ちょっと気持ちよかったな。

アビシニアのタイトルを見て、咄嗟にエチオピア、それも古名を使うのだから昔のエチオピアを想起させるような、というと砂漠の武器商人になったランボーだなあ、とかボヤっと思ったり。まあアフローディアのようなタイトルの延長線で。

さっきジャケットを見て、ハッとしたのは猫のことなんだな、と。そんな他愛もないことをゆっくり想起させる弛緩の力、にやられたな。

電子的な変調がかかった楽曲も美味しくて楽しかった、のだけど、なんでもないスタンダード曲も良かったな。何が良かったか、コトバにはし難いのだけど。1曲目じゃないが、Logosに馴染むような何か、は云えないのだけど。総体としての弛緩を与える力、は何だろうなあ。

最近炎上気味であったキクチ氏のテツガク的、シソウ的タイトルには違和感しかないのだけど、アフロディアとかアビシニアンとか、甘い感触がいいな。

 

 

Abyssinian

Abyssinian

  • アーティスト:坪口昌恭
  • 発売日: 2010/10/16
  • メディア: CD