K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

富樫雅彦の新着レコード(ヴィーナスレコードの「ハイパー・マグナム・サウンド」)

富樫雅彦のアルバムが「あの」ヴィーナスレコードから出ていること自体が驚きではあるが、スタンダード曲の演奏であること、ヴィーナスの初期にはESPの再発をやっていたことを考えると、あってもおかしくはないか、と思ったりもする。

興味があったのは音。これまた大仰な「ハイパー・マグナム・サウンド」は如何に、と聞いてみた。

割と昔のRVGのブルーノートでの音作りの延長線かな、の印象。中音域を強調し、迫力を与える手法。RVGのBlue Note盤よりは、技術の進化により、力強いとは思う。

それと同時に高音が劣化している点もRVGのブルーノートと同じかな。確かに迫力はあるが、鮮度が落ちている。このあたりが最近のKevin Gray盤と比較し、残念な点。

ヴィーナスレコードのアルバムはいくつか入手したが、ザイトリン盤以外は感心した記憶がない。多くの下品なジャケット、媚びた選曲が頂けない。結構、そう思っている人が多いように思うが、どうだろうか。

このアルバムはとても例外なので、驚き。