K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

McCoy Tyner: Extensions (1970) 「コルトレーン憑依状態」はいささか息が詰まる

McCoy Tyner: Extensions (1970, Blue Note)
A1. Message From The Nile(McCoy Tyner) 12:10
A2. The Wanderer(McCoy Tyner)7:35
B1. Survival Blues(McCoy Tyner)13:02
B2. His Blessings(McCoy Tyner)6:41
McCoy Tyner(p), Wayne Shorter(ts,ss), Gary Bartz(as), Alice Coltrane(harp), Ron Carter(b), Elvin Jones(ds)
Design: Jon Echevarrieta
Photograph: Clifford Janoff
Engineer: Rudy Van Gelder
Producer: Duke Pearson
Recorded on February 9, 1970.
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マッコイの聴いていないレコードを取り出してみる。聴くのはほとんどインパルス盤。余裕のある気分で弾いている感じが好きだ。後年のアルバムでの「コルトレーン憑依状態」はいささか息が詰まる。

このアルバムもそうかな。いきなりアリスコルトレーンのハープだからなあ。コルトレーンの降霊だよね。そんな訳でA面は聴き手に息もさせない勢い。

弾くのが早い、とか、遅い、じゃなくて、息を詰めていくような切迫感、が強すぎるな、と思う。コルトレーンの生真面目な音の連続に対し、マッコイのソロが入るとほっとした感じ、一休み感が好きだったのだけど。マッコイ本人のアルバムが「コルトレーン憑依状態」じゃね。
この時期のブルーノート盤はあんまり聴いていないけど、UA傘下でレコード番号もBN-LA。それでも、ピアソンがプロデュース、RVG録音・カッティングなのでBNの体裁は保っている感じ。このあたりまでかなあ。でもね、1970年のRVGは既に時代からのドロップ感を感じたな。

エクステンションズ

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